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スズキ クロスビー(2/3)新車試乗記(第832回)

Suzuki XBEE

2018年03月09日

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基本性能&ドライブフィール

1.0L 3気筒ターボ車の第3弾

スズキ クロスビーの画像

今回は浜松のスズキ本社にて、新型スペーシアと合わせて試乗。借用したクロスビーは上級グレード「ハイブリッドMZ」の4WD(2トーンルーフ仕様で218万9160円)。つまり一番高い仕様だ。

クロスビーの1.0L 直3 直噴ターボ(K10C型)、通称「ブースタージェット」エンジンは、アイシンAW製6速ATと共に、すでにバレーノのXT(2016年5月発売)や現行スイフトのRSt(2017年1月発売)に搭載されているもの。つまりクロスビーはこの1.0L直3ターボエンジンの第3弾ということになる。

ただしこのエンジンがスズキ自慢のマイルドハイブリッドと組み合わされたのは今回が初。つまり、アイドリングストップはもちろん、ISG(モーター機能付発電機)によるスムーズな再始動や加速時のアシスト、減速エネルギーによる充電機能などが採用されている。おそらく、いずれスイフトRStもマイルドハイブリッド仕様になるのだろう。

 
スズキ クロスビーの画像

さて、バレーノやスイフトでは元気いっぱいな走りが印象的だったK10C型エンジン。クロスビーの場合も、FFで960kg、4WDで1000kgの車重に対して、最高出力は99ps、最大トルクは150Nmと余裕があり、動力性能に不満はない。

さらにマイルドハイブリッドのクロスビーでは、3.1psと50Nmの微力とは言え、ISGのアシストが発進や加速時に最長で30秒間、加わる(あんまり体感はできないが)。

 
スズキ クロスビーの画像

とはいえ、今回は試乗車が4WDだっせせいか、はたまた車重がスイフトRSt(FFのみで930kg)より多少重かったせいか、あれほどブンブン走る感じはなかった。ま、試乗車がFFでれば、40kgほど軽くなるので、また印象が違ったかもしれないが。細かい話をすると、バレーノXTはハイオク仕様だし、レギュラー仕様同士のスイフトRStとクロスビーもエンジンのセッティングは微妙に異なるようだ。

ちなみにギア比はスイフトRStやバレーノXTとまったく同じで、タイヤ外径もほとんど同じになる(スイフトRStとバレーノXTは185/55R16で、クロスビーは175/60R16)。

 
スズキ クロスビーの画像

試乗中に気になったのは、50~60km/hくらいで一般道を巡行する時、3気筒エンジンの振動がたまに顔を出すこと。この時のエンジン回転数は1400rpm程度と低め。燃費を稼ぐためだと思うが、もう少しシフトアップのタイミングを遅らたいと思った。4WD車に標準装備の「SPORT」ボタンを押せば振動は消えるが、そうすると今度はレスポンスがよくなり過ぎるきらいがある。

イグニスよりゆったり

スズキ クロスビーの画像

プラットフォームはイグニスやソリオと同じAプラットフォームで、走らせた感じも、なるほど確かにイグニスに似ている。とはいえ、サスペンション設定はクロスビー専用で、ゆったりした乗り味になっている。車重もイグニスと比べると80kgほど重い。

静粛性もイグニスと同等という感じで、BプラットフォームのスイフトRStと比べると、一歩譲る印象。全体的に何となく騒がしい感じはある。

ACCはないが、自動ブレーキは前進および後退で作動

スズキ クロスビーの画像

100km/h巡行時のエンジン回転数は6速トップで約2100rpm。高速道路でもパワーは十分だが、速度域が上がると接地感が何となく薄れるほか、風切り音が目立ち始める。エンジンに余裕があるだけに、そこがちょっともったいなくはある。

残念なのは、バレーノやスイフトでは選べるACC(アダプティブクルーズコントロール)がないこと。その代わりに、クロスビーの上級グレードには通常のクルーズコントロールが標準装備されている。従来通り100km/h+αまでしか設定できないものだが、あればあったで遠くに出かける時には便利だ。

 
スズキ クロスビーの画像

なお、ACCはないが、いわゆる自動ブレーキ等の先進安全装備は充実している。ベースグレードだとオプションで「セーフティ サポートパッケージ」(10万6920円)を装着する必要があるが、単眼カメラと赤外線レーザーレーダーを組み合わせた衝突被害軽減ブレーキ「デュアルセンサーブレーキサポート(DSBS)」、誤発進抑制機能、車線逸脱警報機能、ふらつき警報機能、先行車発進お知らせ機能、ヘッドランプのハイビーム /ロービームを自動で切り替えるハイビームアシスト、リヤパーキングセンサー、そしてスズキ小型車では初となる「後退時ブレーキサポート」などが採用されている。最後のはリアバンパーに内蔵した4つの超音波センサーで後方の障害物を検知し、ぶつかりそうになると自動ブレーキが働くものだ。

4WDはハスラーと同じビスカス式+電子制御

スズキ クロスビーの画像

せっかくの4WD車だったので、オフロードも少し走ってみた。4WDシステムは、現行エスクードやSX4 Sクロスのような電子制御多板クラッチ式「ALLGRIP(オールグリップ)」ではなく、ハスラーと同じビスカスカップリング式4WDになる。

 
スズキ クロスビーのリアサスペンションとリアアクスルの画像
4WD車のリアサスはスズキ車でおなじみのI.T.L(アイソレーテッド・トレーリング・リンク)式

さらにハスラー同様、雪道やアイスバーンでの発進をサポートする「スノーモード」、ぬかるみなど滑りやすい路面で発進をサポートする「グリップコントロール」、急な下り坂で車速を約7km/hで維持する「ヒルディセントコントロール」も標準装備される。要するに4WDシステムの仕組み自体はハスラーと同じだ。

 
スズキ クロスビーの画像

そして最低地上高もハスラー(FFは180mm、4WDは175mm)と同等の180mm。アプローチアングルは19.7度(ハスラーは28度)、ディパーチャーアングルは40.4度(同じく46度)となる。こうして見ると、ハスラーもなかなかやる。

試乗燃費は12.6km/L。JC08モード燃費は20.6km/L(4WD)~22.0km/L(FF)

スズキ クロスビーの画像

今回は約120kmほど試乗。参考ながら試乗燃費は、一般道や高速道路を走って(約60km)が12.6km/Lだった。大人しく走ればもっと良かったと思うが、アクセルを踏むと気持ちよく加速してくれるので、ついつい踏んでしまう。

JC08モード燃費はFF車で22.0km/L、試乗した4WD車で20.6km/L。指定燃料はバレーノXTのようなハイオクではなく、スイフトRStと同じレギュラーでOK。

燃料タンク容量はイグニスと同じで、FF車が32L、4WD車が30L。現実的な航続距離はおおよそ300~350kmくらいか。

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