Published by DAYS since 1997 from Nagoya, Japan. 名古屋から全国に発信する新車試乗記や不定期コラム、クルマ情報サイト

ホーム > 新車試乗記 > トヨタ ヴェルファイア ZG

トヨタ ヴェルファイア ZG新車試乗記(第831回)

Toyota Vellfire

(3.5L V6ガソリン・8AT・FF・494万7480円)

運転するより後ろがいい!?
トヨタの旗艦ミニバン、
その売れる理由を体感する!

2018年02月23日

  • このエントリーをはてなブックマークに追加 
  • mixiチェック
 
 
 

キャラクター&開発コンセプト

フェイスリフトを実施。8速ATをV6モデルで新採用


トヨタ アルファード(photo:Toyota)

「アルファード」(トヨペット店向け)と「ヴェルファイア」(ネッツ店向け)は、トヨタの高級大型ミニバン。初代アルファードは2002年にデビューし、現行モデル(2015年1月発売)は3代目。兄弟車ヴェルファイアは2008年のデビューで、現行モデル(同じく2015年1月発売)は2代目になる。

 

トヨタ ヴェルファイア(photo:Toyota)

そのアルファード/ヴェルファイアがマイナーチェンジし、2017年12月25日に発表、2018年1月8日に発売された。

デザインについてはフロントまわりを一新したほか、灯火類を変更。内装については加飾やシート表皮などを変更した。パワートレインにはハイブリッド(2.5L 直4ガソリンエンジン+前・後モーター)、純エンジンの2.5L 直4エンジン+CVT(無段変速機)、3.5L V6+8速ATの3種類を用意。V6モデルのATが従来の6速から最新の8速に格上げされたのがニュースだ。

先進安全装備をアップデート


新しいトヨタ セーフティセンスは自転車も検知可能になった(photo:Toyota)

今回のマイナーチェンジでは、第2世代となった予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を全車に標準装備。さらに単眼カメラとミリ波レーダーの性能向上により「プリクラッシュセーフティ」が自転車や夜間の歩行者も検知可能なタイプになったほか、レーダークルーズコントロール作動時に操舵支援を行う新機能「レーントレーシングアシスト(LTA)」も新たに搭載。さらに、リヤクロストラフィックアラート(RCTA)やブラインドスポットモニター(BSM)なども採用するなど予防安全装備や運転支援機能が強化されている。

販売目標を上乗せ。市場を独占?する勢い

生産拠点はこれまで通りトヨタ車体(株)のいなべ工場(三重県いなべ市)。

月販目標台数は、アルファードが3600台、ヴェルファイアが4500台の計8100台。なお、現行モデル発売時(2015年)の目標台数はそれぞれ3000台、4000台だったので(計7000台)、アルファードは約2割、ヴェルファイアは約1割上乗せされたかっこうになる。

なお、昨年(2017年 1~12月)の販売台数は、アルファードが4万1923台(登録車で25位)、ヴェルファイアが4万6757台(同22位)だったが、2台合わせると8万8680台となり、7位のシエンタ(9万6847台)や8位のヴィッツ(9万0248台)に次ぐ台数となる。ただし、兄弟車を合計すると上位に上がってくるのはアル/ヴェルだけでなく、ヴォクシー/ノア/エスクァイア(計18万8711台)やルーミー/タンク/トール/ジャスティ(17万1180台 ※ジャスティは含まず)のように、1位のプリウス(16万0912台)を超えてしまうモデルもある。いずれも実質的にトヨタのミニバンなのが、これまたなんとも。


■過去の新車試乗記
3代目トヨタ アルファード(2015年3月掲載)

■外部リンク
トヨタ企業サイト>アルファード、ヴェルファイアをマイナーチェンジ(2017年12月25日)

 

価格帯&グレード展開

直4が335万4480円~、V6が463万2000円~、ハイブリッドが415万5055円~


トヨタ アルファード(photo:Toyota)

価格とグレード設定は、アルファードとヴェルファイアで同じ。2.5L 直4+CVT車(FFと4WD)が335万4480円~、3.5L V6+8AT車(FFと4WD)が463万2000円~、ハイブリッド(全て電気式4WDのE-Four)が436万3200円~。安全装備が増えたことで全体に高くなり、特にV6モデルでは8速ATになったせいか大幅に高くなった。

 

トヨタ ヴェルファイア(photo:Toyota)

乗車定員はキャプテンシートの7人乗りがメインだが、エントリーグレードに2列目ベンチシートの8人乗りも用意している。

また、従来通り、豪華仕様の最上級グレード「エグゼクティブ ラウンジ」もV6モデルとハイブリッドに用意。いずれも700万円台とまさに高級ミニバンだ。

 

パッケージング&スタイル

フロントまわりやライト類を一新

3年前に試乗したのは「豪華・勇壮」がデザインテーマのアルファードだったが、今回は「大胆・不敵」のヴェルファイア。上下2段のヘッドライトがヴェルファイアのトレードマークだ。

先代は販売面でヴェルファイアに押され気味だったアルファードだが、現行モデルは逆にアルファードの押し出し感が強くなり、そのあたりが販売目標の微修正(アルファードは2割アップ、ヴェルファイアは約1割アップ)に表れているのかも。今回のマイナーチェンジでは心なしか、ヴェルファイアの方に力が入っている印象。フロントまわりが一新されたほか、少々アクの強かったリヤコンビランプやバックドアガーニッシュの意匠も変更されている。

 

ボディサイズは全長4945mm(アルファード)/4935mm(ヴェルファイア)、全幅1850mm、全高1935mm、ホイールベース3000mm。ちなみに車重は約2トンで、ハイブリッド車の一部グレードでは2.2トンを超える。しかし運転したことがある人はご存知の通り、運転は抜群にしやすい。このあたりも人気の一因だろう。

 
    全長(mm) 全幅(mm) 全高(mm) WB(mm) 最小回転
半径(m)
レクサス RX(2015~) 4890 1895 1710 2790 5.9
マツダ CX-8(2017~) 4900 1840 1730 2930 5.8
トヨタ アルファード/ヴェルファイア(2017~) 4935~4945 1850 1935~1950 3000 5.6~5.8
 

インテリア&ラゲッジスペース

クラウンアスリート風の雰囲気

インテリアに関しては、基本的なデザインはそのままだが、各モデルやグレードごとにメーター加飾やシート表皮、木目調パネルの色などを変更。従来モデルのオーナーであれば、いろいろ気付く部分があるだろう。試乗したヴェルファイアは黒木目調の加飾パネルや黒の本革シートという構成で、いわばクラウンアスリート風の硬派な雰囲気。

 

背の高いモデルだが、着座位置やフロアはそれほど高くなく、乗り降りはしやすい。運転席からの見晴らしはよく、視界の確保にこだわったことがうかがえる。試乗車には液晶ディスプレイを使ったデジタルインナーミラーも装備されていて、走行中の後方視界も良い。

 

なお、現行モデルでは助手席シートが1160mmも前後スライドする「助手席スーパーロングスライドシート」が売りの一つだが、これはハイブリッド車には設定がなく(駆動用バッテリーが前席床下にあるため)、7人乗りの一部グレードのみの設定。今回の試乗車には装備されていなかった。特別な理由がない限り、あんまり必要のない装備かも。

運転するより後席で寛ぎたい

試乗したのはV6モデルで、比較的上位の「ZG」というグレード。700万円超えの最上級グレード「エグゼクティブ ラウンジ」ほどではないが、2列目のキャプテンシートは十分に豪華。

試乗車にはオプションでさらに、JBLのプレミアムサウンドシステムや、12.1インチの天井吊下式ディスプレイを備えたリアシートエンターテイメントシステムも備わる。運転するより、後席で寛ぎたくなる。

 

サードシートもさすがミニバンのフラッグシップ、広さは十分、座り心地もよくて(もちろん2列目には劣るが)、見晴らしもいい。とはいえ走行中にはそれなりに上下に揺すられるし、騒音も高まると思われる。

シートアレンジは従来通り

荷室はサードシート使用時でもその前後スライド位置に応じて容量を調整できるほか、さらに横に跳ね上げて格納もできる。4人乗りとして使うなら、よほどの大荷物でも十分だろう。

 

床下には大容量の収納ボックス(パンク修理キット搭載車なら148L、スペアタイヤ搭載車なら66L)。その上にスライドレール用の「橋」が掛かっているのは、3列目を出来る限り後ろまでスライドできるようにするためだ。

 
  • このエントリーをはてなブックマークに追加 
  • mixiチェック
 
 
 
 

トヨタ 最新の試乗記10件

最近の試乗記一覧