新車試乗記 第576回 トヨタ iQ 130G “+” Toyota iQ 130G “+”

(1.3リッター直4・CVT・163万円)

1.3リッター4気筒を積んだ
iQ “完成型”に乗って
思ったのは・・・・・・。

日時: 2009年10月31日

     
     
     

    キャラクター&開発コンセプト

    1,3リッター4気筒エンジン車や2人乗り仕様を追加

    トヨタの4人乗りマイクロカー「iQ」に、発売からちょうど9ヵ月経った2009年8月20日、かねてから予告されていた1.3リッター4気筒エンジン車や2人乗り仕様が追加された。

    その1.3リッター4気筒エンジンは国内初投入の「1NR-FE」ユニットで、10・15モード燃費は既存の1リッター3気筒「1KR-FE」車と同じ23.0km/Lをキープしている。国内向けiQにとってはある意味、本命とも言える仕様だ。

    同時に特別仕様車として、専用の加飾パネルを備えた“+(プラス)”や1リッター車をベースに2人乗りとした“2 Seater”も用意された。

    さらに全車に一部改良を実施。ボディカラーが増え(全12色)、ドアポケットが追加されたほか、“レザーパッケージ”車のみ運転席シートに上下アジャスターが採用されている。

    販売は従来通りネッツ店。販売目標は当初、月間2500台だったが、実績は1月の3455台をピークに下降し、最近は7月が847台、8月が428台と落ち込んでいる。欧州市場がメインのiQではあるが、国内でも今回のテコ入れで何とか上乗せしたいところだ。

    ■参考
    ・新車試乗記>トヨタ iQ 100G (2008年12月)

    価格帯&グレード展開

    1リッターの10万円高で1.3リッターが買える


    ボディカラーは発売当初の9色から徐々に増えて今回で12色に。試乗車のイエローは2月に追加されたもの

    1.3リッター車「130G」や特別仕様車“+(プラス)”などが加わり、ラインナップは以下の通り。1リッターと1.3リッターの価格差はわずか10万円だ。1リッター車の場合、毎年払う自動車税が5000円安いので、より経済的なのは確かだが、従来ユーザーの心境は複雑では。。

    1.3リッターもいわゆるエコ減税対象となり、取得税と自動車重量税が75%減税される。また現時点では2010年3月までと言われているが、自動車税の減税(購入翌年のみ50%減税)や購入補助金なども受けられる。

    特別仕様車として“+”と“2シーター”を用意

    特別仕様車の“+”は、上級グレードの100Gと130Gをベースに、専用加飾パネルを採用したもの。これは以前ヴィッツで行われた「デコクレ」プロジェクトの第二弾で、今回試乗したのも “プラス”の方だ。

    もう一つの特別仕様車は、リアシートを廃した2人乗り仕様、その名もずばり“2シーター”。こちらは1リッターの「100X」ベースで、価格は100Xより11万円安い129万円。iQのエントリーグレード役ともなる。

    【1.0リッター直3(68ps、9.2kgm)】
     10・15モード燃費:23.0km/L
    ■「特別仕様車 100X “2 Seater”」  129万円
    ■「100X」  140万円

    ■「100G」  150万円
    ■「特別仕様車 100G “+”」  153万円
    ■「100G “レザーパッケージ”」  160万円
    ■「特別仕様車 100G “レザーパッケージ・+”」  163万円

    -------------------

    【1.3リッター直4(94ps、12.0kgm)】
     10・15モード燃費:23.0km/L
    ■「130G」   160万円
    「特別仕様車 130G “+”」  163万円 ★今週の試乗車
    ■「130G “レザーパッケージ”」  170万円
    ■「特別仕様車 130G “レザーパッケージ・+”」  173万円


    ■参考
    ・トヨタ公式サイト>iQ>特別仕様車>“+”
    ・トヨタ公式サイト>iQ>特別仕様車>“2 Seater”

    1.3リッター+6MTの100台限定車は完売


    100台限定車「iQ “GAZOO Racing tuned by MN”」
    (photo:トヨタ自動車)

    また今回のグレード追加と同時に、「130G」の6MT車(本来は欧州のみ)をベースにチューニングを施した100台限定車「iQ “GAZOO Racing tuned by MN”」(略してiQ GRMN)も受注が開始されていたが、すでにこちらは完売。価格は197万2000円だった。

    ちなみに「MN」とは、トヨタ自動車のマスターテストドライバー(テストドライバーの中で一番偉い人)で、「マイスター(職人)」の異名をとる成瀬弘氏のこと。トヨタ2000GT、セリカ、ハチロク(AE86)、MR2、アルテッツアなど、トヨタの名スポーツカーの評価・テストを行ったことで知られる。

    ■参考
    ・GAZOO.com>GRMN>iQ

    パッケージング&スタイル

    サイズも外観も1リッターと同じ


    試乗した“+”はアルミホイールがスーパークロームメタリック塗装となる

    ボディサイズは1リッター版と変わらず、全長2985mm×全幅1680mm×全高1500mm。ホイールベースは2000mmで、幅以外は軽自動車より明らかに小さい。

    デザインもホイールキャップなどの意匠を含めて1リッター版と同じで、外観から1.3リッターだと見分ける術はなさそう。強いて言えば、メーカーオプションで16インチ仕様の設定があることくらいか。

    “+”仕様で、特別感をアップ

    空間的な印象は以前と同じで、全長3メートルとは思えないほどフットボックス(足もと)は広く、室内幅もあって、良くも悪くもマイクロカーらしさはない。特に助手席は後ろのシートにもう1名大人が座れるように、足もとが大きくえぐってあり、乗り込むとしばらくは何となく落ち着かないほど。ウエストラインが高いため、独特の囲まれ感もある。

     

    “+”のスコーピオンレッド内装
    (photo:トヨタ自動車)

    試乗した特別仕様車“+”の内装は、通常ならシルバーメタリックの加飾パネルが「キャメルゴールド」色に変更されている。また、好みで「スコーピオンレッド」色の加飾パネルを選ぶことも可能だ。メーターバイザーも黒の専用加飾となるなど、いろいろ手が加わってわずか3万円高なので、今なら+”を選ばない手はないだろう。

    基本的には3人乗り「+1」

    リアシートや荷室は従来と同じだが(前回のiQ試乗記を参照)、ここでも簡単に紹介しておく。

    基本的には3+1で、つまり運転席、助手席、後席(助手席側)の3人分が、まともな乗車スペースだ。運転席側の後席は、あくまでエマージェンシーシートもしくは荷物置きだ。

     

    特別仕様車“2 Seater”の荷室は、シンプルなリアデッキボード仕様
    (photo:トヨタ自動車)

    エアバッグは合計9個で、その内訳は前席の正面(2個)、前席のサイド(2個)、前・後席カーテンシールド(2個)、運転席ニー(1個)、助手席パッセンジャーの前方移動を防ぐためのシートクッションエアバッグ(1個)、被追突時用のリアウインドウ カーテンシールド(1個)。ただし2人乗り仕様は、左右とリアのカーテンシールドが省略されて計6エアバッグになる。

    リアシートを畳めば、2人乗りのスマート並み

    後席使用時の荷室容量は32リッターで、傘とかブリーフケースくらいしか入らない。しかし後席の背もたれを畳めば232リッターとなり、これならスマート並み、あるいは後席使用時の初代ヴィッツやBMW MINI並みとなる。

       
       
       
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