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新車試乗記 第789回 トヨタ パッソ Toyota Passo

(1.0L 直3・CVT・115万0200円~)

トヨタ最小あらため
ダイハツ最大?
「軽じゃないK」に試乗!

2016年05月27日

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キャラクター&開発コンセプト

3代目はダイハツのOEM車


新型トヨタ パッソ

トヨタ「パッソ」、ダイハツ「ブーン(Boon)」は、2004年にデビューした1リッタークラスのコンパクトカー。従来はトヨタが企画し、ダイハツが開発・生産を行う共同開発車だったが、2016年4月12日に発売された3代目は、その3ヶ月前にトヨタの完全子会社化が発表されたダイハツが、企画から生産まで一貫して行う。よってトヨタ版のパッソは、今回からいわゆるOEM(相手先ブランド車)になった。販売台数は圧倒的にパッソの方が多い。

 

トヨタ自動車と、子会社のダイハツ工業は2016年1月29日、ダイハツの完全子会社化(2016年8月予定)について合意したことを発表した

新型の開発コンセプトは「街乗りスマートコンパクト」。「経済性」「使いやすいパッケージ」「コンパクトでありながらも安心感ある走り」を徹底的に追求したという。

今回から1.3L 4気筒モデルは廃止され、1L 3気筒のCVTモデルのみに。また、個性的な内外装デザインの上級モデルとして、パッソには「MODA(モーダ)」、ブーンには「CILQ(シルク)」が新設定された。MODAはイタリア語でファッションを意味し、CILQはCompact、Impressive、Lovely、Qualityの頭文字とのこと。

プラットフォームを大幅改良

プラットフォームには、サイドアウターパネルの全面厚板ハイテン化や一部外板の樹脂化を行った軽量・高剛性ボディ「Dモノコック」を新採用。ホイールベースは50mm延長され、快適性や居住性の向上も図られている。

生産工場はダイハツ本社の池田工場(大阪府池田市)。販売チャンネルはパッソがトヨタカローラ店、ブーンがダイハツ全店。月販目標台数はパッソが5000台、ブーンが1000台。

広告キャラクターにはマツコ・デラックスを起用。広告キャッチコピーは「軽じゃないK」。テレビCMでは「軽と間違えて買っても満足できます」と続く。

立ち上がり一ヶ月の受注台数は、パッソだけで約1万6500台(標準車が約1万0150台、モーダが約6350台)と好調。ひょっとしてマツコ効果か。

■過去の新車試乗記
2代目(後期)トヨタ パッソ 1.0X“Lパッケージ” (2014年7月掲載)
2代目(前期)トヨタ パッソ 1.0+Hana (2010年4月掲載)
初代トヨタ パッソ (2004年7月掲載)

■外部リンク
トヨタ>ニュース>新型「パッソ」発売(2016年4月12日)
ダイハツ>ニュース>「ブーン」フルモデルチェンジ(2016年4月12日)
トヨタ>ニュース>トヨタとダイハツ、両ブランドで小型車事業強化(2016年1月29日)
ダイハツ>海外事業への考え方

 

価格帯&グレード展開

115万0200円~。モーダ/シルクは143万1000円~


パッソ モーダは、Bi-Beam LEDヘッドランプ、サテンメッキ加飾のフロントグリルを装備し、ブラックルーフのツートーン仕様も用意

価格はパッソとブーン、共に標準車の「X」は115万0200円からスタート。「モーダ」「シルク」も共に143万1000円から。全車1L 3気筒のCVTで、4WDも用意される。

■トヨタ パッソ X
 115万0200円~162万円
■トヨタ パッソ モーダ
 143万1000円~183万0600円

■ダイハツ ブーン X
 115万0200円~164万2680円
■ダイハツ ブーン シルク
 143万1000円~185万3280円

「スマアシII」も用意


フロントウインドウ上部に単眼デジタルカメラを備える

単眼カメラと赤外線カメラを備えた衝突回避支援システム「スマートアシストII」は上位グレードに標準装備。衝突回避支援ブレーキ機能(対車両)、衝突警報機能(対車両・対歩行者)、誤発進抑制制御機能(前方・後方)、車線逸脱警報機能、先行車発進お知らせ機能など、5つの機能を備える。ミリ波レーダー方式とは異なり、基本的には街乗りでの事故被害軽減を目的としたもの。

なお、トヨタでは同種のシステムを「Toyota Safety Sense C(TSSC)」と呼び、ヴィッツやカローラ、シエンタなどに採用しているが、パッソ/ブーンは基本的にはダイハツ車ということで、ダイハツ側の呼称が使われている。

 

パッケージング&スタイル

カッコイイとカワイイを両立

新型パッソは標準モデル「X」と上級モデル「モーダ」の2本立て。今回借用したXは、角型異形のハロゲンヘッドライト、加飾のない台形フロントグリル、ボディ同色ドアハンドルなどを備えたベーシックな仕上げ。全体的にフェミニンだった先代パッソ/ブーンと比べると、新型の方はXでカッコイイ系、モーダ/シルクでカワイイ系とキャラクターを明確に分けたが、後者でも男性が乗れないことはない。ちなみにパッソとブーンの違いは、エンブレムなどに留まる。

 

ボディカラーは全12色(モーダのブラックルーフ仕様を含めると全19パターン)

軽量化のためフロントフェンダー、Cピラーのカバー、バックドアは樹脂製。このあたりはすでに軽で先行採用している技術だ。

ホイールベースを50mm延長しつつ、ボディサイズは先代とほぼ同じ。最小回転半径も前輪切れ角を増やすことで、軽に遜色ない4.6mに抑えられている。

 

こちらはパッソ モーダ
 
    全長(mm) 全幅(mm) 全高(mm) WB(mm) 最小回転
半径(m)
ダイハツ キャスト (2015~) 3395 1475 1600~1640 2455 4.7
スマート フォーフォー (2015~) 3495 1665 1544 2494 4.1
フィアット 500 (2008~) 3545 1625 1515 2300 4.7~5.6
トヨタ パッソ /
ダイハツ ブーン(2016~)
3650~3660 1665 1525 2490 4.6
スズキ イグニス (2016~) 3700 1660 1595 2435 4.7
VW ポロ (2009~) 3995 1685 1460~1475 2470 4.9
スズキ バレーノ(2016~) 3995 1745 1470 2520 4.9
 

インテリア&ラゲッジスペース

軽に負けない質感


タコメーターは標準モデルにはないが、モーダ/シルクには標準装備される

インパネは、モーダ/シルクのフロントグリルと同じ6角形のオーディオクラスターがユニーク。ユーティリティ装備は、中段に棚、ダッシュ両端に収納式ドリンクホルダー、随所に小物入れと、ダイハツらしく充実している。

リッターカー(1Lクラスの普通車)より立派な昨今の軽に負けじと、内装の質感も引き上げられた印象。骨格やパッド構造を見直したというフロントベンチシートの座り心地も悪くない。シート地もちょっといい感じ。

 

2DINワイドに収まるナビは全て販売店オプション。

ベンチシートの座り心地は良好。ステアリングのテレスコ(前後調整)はない
 

Bセグメントを上回る後席


座り心地のいいリアシート。中央席ヘッドレストも標準装備

後席は広く、座り心地もなかなかいい。ホイールベースを50mm延長し、タンデムディスタンス(前席と後席の間)は75mm伸ばして、いわゆるAセグメントながら、Bセグメントを上回る後席になっている。このあたりは、広さですでに普通車を上回る軽に勝つためでもあるだろう。

 

後席は背もたれを倒せるが、タンブルや前後スライドなどはしない

床下にはパンク修理キットと小物収納スペース
 
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