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トヨタ ハイエースレジアス新車試乗記(第 回)

Toyota Hiace Regius

 

1997年06月16日

 
 
 

新しい高級ミニバンは走りよりユーティリティ重視。 とはいえディーゼルターボの出来は出色


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トヨタの最新ミニバンは、最上級ながら5ナンバーサイズに納まるハイエースレジアスだ。実質的にはナロー(狭い)グランビアともいうべきレジアスだが、その内容は上級車種のグランビアより上をゆく。特にシートアレンジに関しては日本で初めて運転席が回転するほか、ウインドツアラーというグレードのオプションでフロント二座以外全てが取り外せる、欧米のミニバン同様の仕様も用意された。

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試乗したのは最上級車種、G-EXパッケージ。エンジンは3リットルディーゼルターボだ。まずこのターボエンジンが出色の出来。このエンジンは旧ハイエースからずっと使われており、ほぼ完成しきったもの。4気筒ながら低振動、低騒音で、ディーゼルと思えないほど軽快に吹き上がる。またターボラグもあまり感じられず、とにかくパワフルだ。急発進すればホイールスピンするほど。高速でも静かなハイスピード巡航が楽しめることを保証する。気になるのは停車時にハンドルにガソリンより振動があることと、外に出たときにいかにもディーゼルという騒音がかなり気になることくらい。ガソリンにV6がない以上このエンジンを選択せざるをえないだろう。 サスペンションはしなやかで、柔らかな印象。人によってはもう少し硬めの方がいいかもしれない。コーナーでのロールも大きく、運転ポジションもかなり立ち気味で、乗用車ライクとはちょっといえない。普通に乗っていれば別に不満はないものの、少なくとも走りが楽しいとは思えなかった。

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肝心の室内だ。運転席も助手席もかなりドア側に寄せられており、またドア自体も薄いので、ウオークスルーは楽々(ただし運転席そのものは結構タイト)。FRだが床も低く、室内空間はとにかく広い。セカンドシートはキャプテンシートだが、ロングスライド可能。センターには運転席からサードシートまでスライドさせて使える折りたたみテーブルもあり、これは便利。 売り物の運転席・助手席の回転は結構大変。手順はかなり複雑で慣れないと大汗をかいてしまう。特にシート脇のサイドブレーキは回転させるときのじゃまになるため、ボタンを押さずに下げることができるなど、特殊な構造だ。シートそのものは電動なので、回転操作までも電動化すると良かったのでは。とはいえ回転させてしまえばこれは今までにない快適さ。セカンドシートがずいぶん下がるので、広大な空間ができ、ここだけで十分サロン的ムードが楽しめる。これは今までのミニバンにはないレジアス最大の魅力だ。 ナビゲーションはセンターダッシュやや低めにあり、運転席からはちょっと見にくい。もう少し高い位置に欲しいところ。また運転席後部天井にモニターがあり、リアシートからもナビゲーションが見られるのは楽しい。切り替えればフロントでナビ、リアでテレビという見方もできる。レジアスは最高級のミニバンとして、ミニバン初心者はもちろん、2台目のミニバンとして選ばれても満足度が高い仕上がりとなっている。ただし、それは走りの満足度より、ユーティリティや高級感の満足度といえる。スタイルもそれに準じたおとなしいもの。このあたりに好みの差が出そうだ。

 

 

 
 
 
 
 

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