新車試乗記 第555回 マツダ ロードスター VS RHT Mazda Roadster VS RHT

(2.0L・6AT・295万円)

祝 発売20周年!
累計販売台数約90万台!
日本が誇るオープンスポーツが
魂をこめて改良された!

日時: 2009年04月24日

     
     
     

    キャラクター&開発コンセプト

    誕生20周年。3代目をブラッシュアップ


    今回試乗したのはRHTのVS(6AT)。ボディカラーは新色のサンフラワーイエロー

    2005年8月にデビューした3代目ロードスター(NC型)が、2008年12月9日にマイナーチェンジを受けた。改良内容は内外装デザイン(主にフロント部)、エンジン(主にMT車)、静粛性の向上(主にRHT)、サスペンション、装備の充実など、多岐にわたる。1989年の初代デビューから20周年を迎えるにあたって、ロードスターらしい丹精な改良が施されている。なお、マツダによるとロードスターの累計生産台数は、2008年12月までの時点で85万7201台に達している。

    ■参考(過去のマツダ ロードスター試乗記)
    ・マツダ ロードスター RS RHT (6MT) (2006年10月)
    ・マツダ ロードスター VS (6AT) (2005年10月)
    ・マツダ ロードスター 1800 RS (6MT) (1998年1月)

    価格帯&グレード展開

    ソフトトップはMTのみに。RHTを上質化。装備も大幅に良くなった

    今回のマイナーチェンジでは、ソフトトップモデルを5MTおよび6MTのマニュアルのみとし、スポーティなキャラクターを強調。一方、電動ルーフのRHT(パワー・リトラクタブル・ハードトップ)は6ATを主力とした上質なモデルとされた。


    アドバンストキーレスエントリーは全車標準になった

    見逃せないのは快適装備がかなり充実したことだ。例えば下位グレードでは従来オプションだったディスチャージドヘッドランプ、あるいは全車オプションだったアドバンストキーレスエントリーやサイドエアバッグが全車標準装備となった(NR-Aも含む)。また今回から新しく平均燃費計/外気温計も全車標準となっている。価格帯は全体的に10万~15万円ほど上がったが、この点を考慮するとお買い得感はかなり増したと言っていいだろう。

    【ソフトトップ】
    ■S   (5MT)   233万円
    ■NR-A  (5MT)  245万円
    ■RS   (6MT)  260万円

    【RHT】
    ■S RHT    (6AT)   268万円
    ■RS RHT  (6MT)  286万円
    VS RHT  (6AT)  295万円  ★今週の試乗車

    パッケージング&スタイル

    フロントバンパーおよび前後ライト類を変更

    今回のマイナーチェンジではフロントまわりのデザインを一新。従来(NC前期型)のデザインは初代ロードスターをモチーフにしたものだったが、今回の後期型は5角形グリルやスポイラー状の張り出しを備えたアグレッシブなデザインとなっている。こうした可愛い系からカッコいい系への変更は、ちょうど2代目ロードスター(NB型)をマイナーチェンジした時と同じパターンだ。


    RHTのボディサイズ(従来RHT比)は全長4020mm(+25)×全幅1720mm(同)×全高1255mm(同)。ソフトトップ車は従来通り全高のみ10mm低い

    もちろんマイナーチェンジに付きものの灯火類の変更も行われている。ヘッドライトは釣り目になり、リアコンビネーションランプも空力性能に貢献するというレンズ全体が膨らんだ新形状になった。またRHTに関してはヘッドライトやフロントグリルの周囲に極細のメッキモールが配されている。

    また今回からサイドスカート(サイドシルガーニッシュ)が全車に装備されているが、その上には隠し味のようにキャラクターラインも新たに追加されている。従来はここが基本的にはツルンと丸いデザインでクラシカルな雰囲気になっていたが、今回は現代風にカッコいい系にしてみました、という感じだ。

    質感の向上したインテリア


    ダッシュ正面のパネル表面処理やアームレストの形状などが従来と異なる

    インパネ周辺に関しては、メーターのレタリング、液晶表示(赤色の透過光に変更)、アームレストやカップホルダーなどの形状を変更。また平均燃費計/外気温計が追加された他、各部の質感もかなり上がっており、従来型オーナーならいくつも悔しい発見がありそうだ。光沢感のあるピアノブラックの化粧パネルがメタル調塗装タイプになったのは好みが分かれるところだろう。

    試乗した「VS」ではレザーシートのカラーが従来の明るいサドルタンから、落ち着いた茶系(ハバナブラウン)に変更されたのが大きい。以前より落ち着きがあり、汚れも目立たなさそう。またオプションでアルカナターラと本革を使ったレカロ社製バケットシートも選べるようになった。

    シートリフターが付いて、小柄な女性でも安心


    写真右のレバーがリフター

    シートと言えば、大きな改良点が2つある。一つは形状変更によるホールド性の向上、もう一つは運転席にラチェットレバー式シートリフターを付けたことだ(NR-A以外の全車)。

    リフターのない従来型のヒップポイントはかなり低めだったが、小柄な女性には視点が低すぎるきらいもあった。一方、新型ならリフターの調整幅こそ大きくないが、身長150センチくらいの女性でも座布団なしで乗れそうになった。逆にヒップポイントの最低位置は上がったように思われるが、街乗りでの見晴らし性を考えると、いい妥協点のように思える。

    快速12秒の電動トップは従来通り

    2006年から採用された電動ハードトップには今回から遮音材が追加されているが、機構自体は従来通り。ロック操作は手動だが、わずか12秒で樹脂製ルーフを格納するシンプルかつスピーディな動きには相変わらず感心してしまう。「電動トップ車で世界最速」の称号は、まだ破られていないはずだ。

    ただし走行中に操作できないところも相変わらず。マニュアル車の場合はギアがニュートラル、AT車の場合はPかNレンジでしか操作を受けつけない。

     

    荷室も従来通りで、ソフトトップでもRHTでも容量は同じ150リッター。スペアタイヤレスで、パンク修理キットを搭載する。

       
       
       
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