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新車試乗記 第750回 スバル レガシィ アウトバック Subaru Legacy Outback

(2.5L 水平対向4気筒・CVT・AWD・313万2000円~)

雨ニモマケズ
雪ニモマケズ
丈夫ナボディヲ持ツ
ソンナスバルニ私ハ乗リタイ

2014年12月26日

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キャラクター&開発コンセプト

6代目レガシィは、アウトバックとB4


新型レガシィ アウトバック

富士重工業が2014年10月24日に発売した新型レガシィ アウトバックとB4は、レガシィとしては6代目、アウトバックとしては(日本名グランドワゴン、ランカスターも含めて)5代目、B4としては4代目となるモデル。レガシィ自体はレオーネの後継として1989年に登場しているので、今年は生誕25周年だった。

そのレガシィも今や生産台数の7割以上を北米で販売しており、ボディサイズも先の5代目(2009~2014年)からアメリカンなものに変身。一方、日本市場では従来のレガシィユーザーから支持されにくいサイズになってしまい、それをカバーするため今年6月にレヴォーグが国内に投入された、というのが目下の状況だ。

 

新型レガシィ B4

その上で、スバルのフラッグシップとして世界市場で販売されるのが、今回の新型アウトバック(BS9型)と新型B4(BN9型)。なお、北米市場でも新型はアウトバックと4ドアセダンのみで、ツーリングワゴンの設定はない。

スバルが新型アウトバックとB4の特徴として挙げるのは、「スバルらしいスポーティな走行性能」や「EyeSight(ver.3)をはじめとする安全性能」、そしてデザインや質感からくる「情緒的価値」だという。

月販目標はアウトバックが800台、B4が400台の計1200台


トヨタ博物館(愛知県長久手町)では11月下旬、有力販社の一つである名古屋スバル主催で新型レガシィ発表会&試乗会が行われた

月販目標は1200台で、そのうちアウトバックは800台、B4は400台。発売から約1ヶ月の受注台数は、その約3.6倍の4308台(アウトバックが2898台、B4が1410台)だったとのこと。

なお、初期受注における購入者の世代別構成比は、アウトバックでは40代(30%)が最も多く、次が50代(24%)だが、B4では60代以上(33%)が最も多く、次が50代(31%)になる。つまりそれぞれの主力ユーザー層は、二世代ほど離れている。

また、参考までに他の現行スバル車の月販目標は、レヴォーグが3200台、インプレッサが2150台、フォレスターが2000台、XV(ハイブリッドを含む)が1550台、新型WRXが650台(いずれも発表時点もしくはマイナーチェンジ時の計画台数)。

 

■参考記事
新車試乗記>5代目スバル レガシィ ツーリングワゴン 2.0GT DIT (2012年6月掲載)
新車試乗記>5代目スバル レガシィ B4 2.5GT アイサイト (2010年6月掲載)
新車試乗記>5代目スバル レガシィ アウトバック 3.6R (2009年9月掲載)
新車試乗記>5代目スバル レガシィ ツーリングワゴン 2.5i Sパッケージ (2009年6月掲載)
新車試乗記>4代目スバル レガシィ ツーリングワゴン 2.0GT (2006年6月掲載)
新車試乗記>4代目スバル アウトバック 3.0R (2003年12月掲載)
新車試乗記>4代目スバル レガシィ ツーリングワゴン 2.0GT spec. B (2003年6月掲載)

■外部リンク
富士重工業>プレスリリース>新型レガシィ アウトバック/B4を発売 (2014年10月24日)
スバル オブ アメリカHP

 

価格帯&グレード展開

アウトバックが313万2000円~、B4が286万2000円~


ボディカラーはアウトバックが写真の「タングステン・メタリック」(アウトバック専用色)など全9色。B4は全7色
(photo:富士重工業)

北米向けには3.6L水平対向6気筒、中国向けには2.0L DITもあるようだが、日本向けのアウトバックとB4は共に全て自然吸気2.5L 水平対向4気筒エンジン(FB25型)+リニアトロニックCVT+シンメトリカルAWDという組み合わせ。

価格(消費税8%込)は、アウトバックの標準グレードが313万2000円、上級グレードのリミテッドが340万2000円(今回の試乗車)、B4の標準グレードが286万2000円、同リミテッドが307万8000円。

スタブレックス・ライドや18インチタイヤ標準の「リミテッド」を用意


リミテッドに装備される「スタブレックス・ライド」ダンパー

上級グレードのリミテッドは、アウトバックの場合、タイヤが17インチ(225/65R17)から18インチ(225/60R18)になるほか、カヤバと共同開発した可変ダンパー「スタブレックス・ライド(Stablex Ride)」、アルミパッド付ペダル、本革シート、ピアノブラック調加飾パネル、ドアハンドル照明、パワーリヤゲートなどが標準装備になる。標準グレードとの価格差は27万円。

B4の場合、リミテッドはタイヤが17インチ(225/55R17)から18インチ(225/50R18)になり、やはりスタブレックスライド等が付く。標準グレードとの価格差は21万6000円。

オーディオ&ナビは、新開発のメーカーOPと販売店OPがある


試乗車は販売店オプションのパナソニック製SDナビ付

オーディオやナビは全車オプション。メーカーオプションには、スバル初となるスマートフォンとの連携機能「STARLINK」を備えた7インチディスプレイ付のSDナビ(富士通テン製)と、スバルでは国内初採用の「ハーマンカードン(harman/kardon)サウンドシステム」(576W DSPアンプ、12スピーカー等で構成)をセットで用意(30万2400円高)。これはリヤビューモニターや車両情報表示機能を備えるなど、車両との一体性が高いタイプになる。ハーマンカードンについては、従来のマッキントッシュに代わるものだ。

一方、試乗車には販売店オプションの8インチディスプレイ付SDナビ(パナソニック製)が装着されていた(26万1792円)。こちらはメーカーOPよりディスプレイが1インチ大きいが、車両との一体性は強くなく、ステアリングスイッチ(1万4580円)やリアビューカメラ(3万4560円)は別途になる。試乗車は同じく販売店オプションのダイアトーン製スピーカーが装着されていたようだが、DSPでいろいろ変えられる音質は独特。音にこだわるならハーマンカードンと聴き比べてみるのがいいと思う。

 

パッケージング&スタイル

オーバーフェンダーなしでも20mmワイドに

アウトバックのボディサイズ(先代比)は、全長4815mm(+40)×全幅1840mm(+20)×全高1605mm(同)、ホイールベース2745mm(同)。下の表にもあるように、ライバル車にはボルボ XC70やアウディ A6 オールロードクワトロがある。北米市場での売れ線を見れば、スバルがレガシィの大型化を断行した理由がよく分かる。

 

中でも先代と大きく違うのは全幅。新型B4は先代の1780mmから一気に60mm増えて1840mmになり、アウトバックの全幅も同じく1840mmになった。また、先代アウトバックは専用フロントフェンダーと樹脂製リアオーバーフェンダーを装着していたが、今回はボディ自体が十分にワイドになったため、オーバーフェンダーを廃止。それでも全幅は先代より20mm増えている。

ただ、それでも「もうちょっとSUVっぽいワイルド感が欲しいなぁ」という場合には、販売店アクセサリーで樹脂製の「ホイールアーチトリム」(6万4800円)を装着することができる。

最低地上高は200mmを確保


リミテッドはボディ下部にメッキ加飾付サイドクラッディング等を備える

最低地上高はB4より50mm多く、先代同様にSUV並みの200mmを確保。最低地上高の嵩上げは、足回りのほか、タイヤサイズの変更でも行われており、例えば17インチ仕様ならB4の225/55に対して225/65、18インチ仕様ならB4の225/50に対して225/60になる。

 

フロントオーバーハングは長めだが、アゴを擦る心配はほとんどない

全長はレヴォーグより125mm長く、全高は115mmも高い
 
    全長(mm) 全幅(mm) 全高(mm) WB(mm) 最小回転
半径(m)
スバル レヴォーグ (2014~) 4690 1780 1485~1490 2650 5.4~5.5
(BP型)スバル アウトバック (2003~2009) 4730 1770 1545 2670 5.4
(BR型)スバル レガシィ アウトバック (2009~2014) 4775 1820 1605 2745 5.5
VW パサート オールトラック TSI 4MOTION (2012~) 4785 1820 1560 2710 5.3
新型(BS型)スバル レガシィ アウトバック (2014~) 4815 1840 1605 2745 5.5
現行ボルボ XC70 (2007~) 4840 1890 1605 2815 5.7
現行アウディ A6 オールロードクワトロ (2012~) 4940 1900 1500 2905 5.7
 

インテリア&ラゲッジスペース

インパネデザインもシンメトリカル


Aピラーの前出しや、ドアミラーのショルダーマウント化などにより死角を減らし、前方視認性を高めている

内装のテーマは「コンフォート&スポーティ」。具体的には広々感を出すためだろう、センターコンソールの存在感は控えめにし、水平基調のインパネデザインを採用。さらに左右対称デザインで、スバル自慢のシンメトリカルAWDを表現している。また、ダッシュボードやドアトリムをソフトパッド化し、リミテッドではピアノブラック調パネルを採用するなど、高級とまではいかないが、質感にも注力されている。

メーターはオーソドクスな2眼タイプで、その真ん中にEyeSightやSI-DRIVEの作動状況などを表示する「マルチインフォメーションディスプレイ」を配置している。意外だったのは、レヴォーグやインプレッサ等にあるダッシュ中央の大型マルチインフォメーションディスプレイが省かれていること。メーター間の小型ディスプレイだけで十分という判断だろうか。

 

電動パーキングブレーキはセンターコンソールに移動。この方が明らかに操作しやすい

SI-DRIVEで「S♯」モードを選択した状態。メーターリングは通常はブルーだが、リミテッドでは「S」モード選択時やEyeSightによる警告時などに赤に変化する
 

居住性は文句なし。積載性も先代よりアップ


運転席&助手席は全車パワーシートで、シートヒーターも標準装備

ホイールベースがレヴォーグより95mm長いこともあり、室内空間は不満なし。その点は先代レガシィでも言えたことだが、新型では左右シート間が拡がったほか、前後席間距離(タンデムディスタンス)も増えて、ゆったりした空間になった。それでいて、だだっ広いという感じにもならないように、シート形状は立体的になっている。クラウンから乗り換えても、特に不満はないのでは。

 

後席は広さ、座り心地、乗降性など全て不満なし。後席シートヒーターも全車標準

アウトバックの荷室容量(後席使用時)は先代比39L増の559L。ちなみにB4は先代比45増の525Lと、やはり大容量で、いずれも9インチのゴルフバッグが4つ積めるとのこと。また、それとは別に床下収納もあり(アウトバックは47L、B4は18L)、スペアタイヤの代わりにパンク修理キットを搭載する。

また、パワーリヤゲートも採用。標準車はオプションだが、リミテッドは標準装備になる。

 

アウトバックの荷室容量は559L+床下47L

荷室側のレバーを引くと背もたれが倒れるのはレヴォーグと同じ。最大荷室長は約2メートル
 
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