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新車試乗記 第749回 スバル レヴォーグ 2.0GT-S EyeSight Subaru Levorg 2.0GT-S EyeSight

(2.0L 水平対向4気筒ターボ・CVT・AWD・356万4000円)

国内でレガシィを継ぐ!
六連星の大型新人は
国産ワゴンの新たな星だった!

2014年12月19日

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キャラクター&開発コンセプト

国内における新たな看板モデル


スバル レヴォーグ(プロトタイプ)。写真は2013年12月の名古屋モーターショー

2013年11月の東京モーターショーでプロトタイプが公開され、2014年4月に正式に発表、6月20日に発売された「レヴォーグ」は、国内向けに開発されたステーションワゴン、スバル言うところの新型スポーツツアラーだ。北米市場に対応するため大型化したレガシィに代わり、国内市場で看板モデルとなるべく開発されたモデルである。

ボディサイズは使い勝手を重視し、全長を4690mmに抑えるなど、4代目レガシィ(2003~2009年)に近いところに回帰。車名「Levorg」は、「レガシィ」「レヴォリューション」「ツーリング」を組み合わせた造語だという。

 

新世代2.0L ハイパフォーマンス“DIT”エンジンとスポーツリニアトロニック(写真はWRX S4のもの)。「人とくるまのテクノロジー展 2014 名古屋」にて

エンジンは伝統の水平対向4気筒で、2種類を用意。一つは新開発の1.6L 直噴ターボ「1.6L インテリジェント“DIT”」(FB16型)で、もう一つは先代レガシィやフォレスター等に搭載されている2.0L 直噴ターボ「2.0L ハイパフォーマンス“DIT”」(FA20型)。前者はレギュラーガソリン仕様で、後者はハイオク仕様になる。トランスミッションは全車リニアトロニックCVT(無段変速機)。JC08モード燃費はアイドリングストップ機能付の1.6Lで16.0~17.4km/L、同機能なしの2.0Lで13.2km/Lを達成している。

月販目標は3200台。新型WRX、新型レガシィ等と共に攻勢


新型WRX S4
(photo:富士重工業)

スバル独自の運転支援システム「EyeSight」も、もちろん採用。その最新バージョンで、操舵支援機能が新たに追加された「EyeSight(ver.3)」が初搭載された。

月販目標は3200台で、これまでの販売実績は6月:2133台(登録車で23位)、7月:5352台(同11位)、8月:5391台(8位)、9月:7800台(9位)、10月:4059台(14位)、11月:2719台(18位)。11月末時点での累計販売台数は2万8092台に上る。

なお、スバルは2014年後半から新型車を矢継ぎ早に投入しており、8月25日にはレヴォーグと同時開発された新型WRX S4とWRX STI(月販目標は計650台)を発売。こちらの初期受注(発表後約1ヵ月)は目標の約6倍を達成し、11月の実績は1793台となるなど、好調な売れ行きを見せている。

 

新型レガシィ アウトバック
(photo:富士重工業)

また、10月24日には新型レガシィ アウトバックとB4(月販目標は計1200台)を発売し、こちらも目標の約3.6倍を受注するなど好調。また、11月25日にはインプレッサがマイナーチェンジしたほか(月販目標2150台)、フォレスター(2012年11月発売、月販目標2000台)もあり、スバルにとってはかつてなく充実したラインナップになっている。

■参考記事
ニュース>スバル、新型「レヴォーグ」のプレ内示会を開催(2013年12月掲載)

■外部リンク
富士重工業>プレスリリース>新型「LEVORG(レヴォーグ)」を発表 (2014年4月15日)

 

価格帯&グレード展開

1.6GTが266万7600円~、2.0GTが334万8000円~


1.6GT-S EyeSight
(photo:富士重工業)

レヴォーグはエンジン別に、1.6Lターボ(170ps、250Nm)の1.6GT系と、2.0Lターボ(300ps、400Nm)の2.0GT系の2つに分けられる。

駆動方式は全車AWD(4輪駆動)だが、1.6GTと2.0GTは方式が異なる。1.6GTは電子制御多板クラッチ式の「アクティブトルクスプリットAWD」で、前後トルク配分は60:40を基本に100:0~50:50で制御するタイプ。一方の2.0GTは、センターデフ(前後トルク配分は45:55)に電子制御多板クラッチを組み合わせた「VTD-AWD(不等&可変トルク配分電子制御AWD)」になる。トランスミッションは全車リニアトロニックCVT。

1.6GTの価格(以下、全て消費税8%込)は266万7600円で、同 EyeSightが277万5600円、それにビルシュタイン製ダンパーや18インチタイヤを装着した1.6GT-Sが305万6400円。今のところ販売は、1.6GT EyeSightが全体の8割以上を占めるとのこと。

 

2.0GT EyeSight
(photo:富士重工業)

さらに2015年1月には特別仕様車「1.6GT EyeSight S-style」も発売予定。売れ筋の1.6GT EyeSightをベースに、18インチアルミホイールやLEDロービーム+ハロゲンハイビームヘッドランプ、運転席8ウェイパワーシートなどを装着したもので、価格は289万4400円。

一方、2.0GTの価格は、標準車の2.0GT EyeSightが334万8000円で、ビルシュタイン製ダンパーや18インチタイヤを装着した2.0GT-S EyeSight(今回の試乗車)が356万4000円。

 

パッケージング&スタイル

「スポーツツアラー」らしくスタイリッシュに


ヘッドライトやボンネットは新型WRXと共有する

ここ数年、スバルの新型車で何かとアピールされるのがデザイン性や質感の向上で、これまでのスバル車とは違う、という形でアピールされることが多い。それはレヴォーグでも同様で、資料には「流麗」「スタイリッシュ」「スポーツツアラーに相応しい躍動感」といった表現が並ぶ。確かに後ろ下がりのルーフラインはあまりワゴンっぽくなく、それゆえツーリングワゴンではなく、スポーツツアラーと呼ぶのだろう。

全長は“昔のレガシィ”並みに回帰


ボディカラーは全7色。試乗車のライトニングレッドはBRZでも使われている

ボディサイズは全長4690mm×全幅1780mm×全高1485~1490mm(ルーフアンテナ含む)。全幅は大型化した先代(5代目)レガシィ ツーリングワゴンと全く同じだが、全長はそれより100mmほど短く、全高は50mmほど低い。冒頭でも触れたように、全長は先々代(4代目)レガシィ並みだ。

ホイールベースは2650mmで、フォレスター(2640mm)、インプレッサ(2645mm)、新型WRX(2650mm)とほぼ同じで、先々代レガシィより20mm短いだけ。そして先代および新型レガシィと比べると、ホイールベースは約100mm短い。つまりスバルにはWBが2650mm級と2750mm級のプラットフォームがあり、レヴォーグはそれの短い方になる。

 

ルーフが後方でかなりスラントしているのが分かる

なお、標準仕様のフロントグリルは、ブラックアウトされた横桟と太めのメッキ枠がつくタイプだが、試乗車は販売店オプションのメッシュグリル仕様。また、同じく販売店オプションのSTIフロントアンダースポイラーにより、最低地上高は2.0GTの標準(135mm)より約30mm低くなっていた。ちゃんとダウンフォースを発生させる機能パーツのようだが、段差やクルマ止めでは注意が必要。

 

2011年の東京モーターショーに出展された「アドバンスト ツアラー コンセプト」

ドアはフロントがガルウイング、リアが後ろヒンジだった
 
    全長(mm) 全幅(mm) 全高(mm) WB(mm) 最小回転
半径(m)
スバル WRX S4 (2014~) 4595 1795 1475 2650 5.5
4代目(BP型)スバル レガシィ ツーリングワゴン (2003~2009) 4680 1730 1470 2670 5.4
スバル レヴォーグ (2014~) 4690 1780 1485~1490 2650 5.4~5.5
5代目(BR型)スバル レガシィ ツーリングワゴン (2009~2014) 4790 1780 1535 2750 5.5
現行スバル レガシィ アウトバック (2014~) 4815 1840 1605 2745 5.5
 

インテリア&ラゲッジスペース

インテリアも質感重視。室内の広さは十分


インパネはインプレッサがベース。Dシェイプ形状のステアリングはスバル初採用。右スポークにEyeSightとSI-DRIVE用スイッチが付く

内装の質感アップも重要課題とのことで、レヴォーグではピアノブラック調パネル、金属調アクセント、メッキパーツ、手触りのいい革巻ステアリング(D型形状)、質感の高いメーターやディスプレイ、スイッチ類などなど、細かいところまで作りこまれている。価格帯で直接バッティングするVW ゴルフあたりは、相当意識しているはず。パーキングブレーキは全車速追従走行時の停車中にブレーキを保持するのに必要なため、当然のように電動だ。

ホイールベースはインプレッサ並みだが、全幅が1780mmあるせいか(インプレッサは1740mm)、室内の広さは後席でも十分。シートの座り心地も前後共に良い。運転席は、電動シートとステアリングのチルト/テレスコで、望み通りのポジションがとれた。

 

後席の背もたれは5段階でリクライニングする。座り心地や乗降性は良好

1.6GT-Sと2.0GT-Sは電動スポーツシート。2.0GT-Sはアルカンターラと本革のコンビが標準になる
 

荷室容量(後席使用時)は522L(サブトランクを含む)。荷室側のレバーを引くと後席が倒れる

後席はシングルフォールディングだが、ほぼフラットになる。サブトランクは計40Lと大きめ
 
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