新車試乗記 第622回 トヨタ ヴィッツ 1.3 U Toyota Vitz 1.3 U

(1.3リッター直4・CVT・150万円)

「カッコいい方が・・・」とのことで
イメチェンした3代目ヴィッツ!
とりあえず「1.3 U」に乗ってみた!

日時: 2011年02月05日

  • このエントリーをはてなブックマークに追加 
  • mixiチェック
 
     
     
     

    キャラクター&開発コンセプト

    3代目は「カッコいい方が、いいじゃないですか。」

    2010年12月22日に発売された新型ヴィッツは、1999年の初代、2005年2月の2代目に続く3代目。欧州戦略車として鳴り物入りで登場してから12年が経ち、その間に世界70ヶ国以上で累計販売台数350万台以上、国内だけで累計140万台以上を販売したトヨタの基幹モデルだ。


    新型ヴィッツ 1.3 F
    (photo:トヨタ自動車)

    6年ぶりのフルモデルチェンジとなる新型は、全長3.9メートル前後、全幅1695mmと相変わらずコンパクトだが、従来のような可愛らしさではなく、精悍さを強めたスタイリングが特徴。広告コピーは「カッコいい方が、いいじゃないですか。」だ。

    プラットフォームは先代の改良版を採用。ホイールベースは先代比+50mmで、室内空間や積載性を確保。さらに質感や快適性など「あらゆる領域でひとクラス上を追求」したという。

    また環境性能も当然ながらクラストップを追求。先代では1リッター直3モデルに搭載したアイドリングストップ機構を、新型では1.3リッター直4モデルで採用(1.3F “スマートストップ パッケージ”)。同クラスの純ガソリン車で最高の10・15モード燃費:26.5km/Lを達成したほか、機構を一新したことでエンジン再始動時間が0.35秒と素速いのも売りだ。

    目標は先代と同じ月間1万台

    国内向けの生産拠点は、豊田自動織機の長草工場(愛知県大府市)のみ。先代はトヨタ自動車の高岡工場(愛知県豊田市)でも生産していたが、需要減に伴い2010年から休止していた。販売チャンネルは変わらずネッツ店で、月間販売目標も先代デビュー時と同じ1万台だ。

    ひとまず立ち上がり約1ヶ月間(年末年始を除く営業日)の初期受注は、目標の2倍となる2万2000台を達成。ちなみに先代は立ち上がり1ヶ月(2/1~2/28)で約3万1000台だった。

     

    ※過去の参考記事

    ■モーターデイズ>新車試乗記>トヨタ 2代目ヴィッツ RS / F(マイナーチェンジ) (2007年10月更新)
    ■モーターデイズ>新車試乗記>トヨタ 2代目ヴィッツ RS (2005年2月更新)
    ■モーターデイズ>新車試乗記>トヨタ 初代ヴィッツ B エコパッケージ (2001年9月更新)
    ■モーターデイズ>新車試乗記>トヨタ 初代ヴィッツ RS (2000年12月更新)
    ■モーターデイズ>新車試乗記>トヨタ 初代ヴィッツ (1999年2月更新)

     

    ※外部リンク
    ■トヨタ自動車株式会社>プレスリリース>ヴィッツをフルモデルチェンジ (2010年12月)

    価格帯&グレード展開

    エンジンは3種類、グレードは実質7種類、ボディカラーは全17色

    エンジンは1リッター3気筒「1KRーFE」(69ps)、1.3リッター4気筒「1NR-FE」(95ps)、1.5リッター直4「1NZ-FE」(109ps)の3種類。RSには5MTもあるが、残りは全てCVT(無段変速機)となる。また1.3リッター車には電子制御式の「アクティブトルクコントロール4WD」(前後配分は100:0~70:30で変化)が用意されている。

    以下の通り、グレードは多種多様。ボディカラーは先代でも14色あったが、新型は計17色(ジュエラ専用の5色を含む)と日本車の単一モデルとしては異例の多さだ。

     

    ベーシックな「F」の内装色はライトグレーと写真の「ジンジャー」の2色
    (photo:トヨタ自動車)

    ■「F “Mパッケージ”」
    ※リアパワーウインドウやボディ同色ドアミラー等を省いた廉価グレード
    ・1リッター3気筒     FF:106万円(CVT)

    ■「F」
    ※ベーシックな装備内容の標準グレード
    ・1リッター3気筒     FF:119万5000円(CVT)
    ・1.3リッター4気筒    FF:129万円(CVT)/4WD:147万9000円(CVT)

     

    ヴィッツ 1.0 Jewela
    (photo:トヨタ自動車)

    ■「F “SMART STOP パッケージ”」
    ※アイドリングストップ機構、VSC&TRCを標準装備
    ・1.3リッター4気筒    FF:135万円(CVT)

    ■「Jewela」
    ※内外装メッキ加飾、買い物アシストシート等を装備。専用ボディカラーも5色あり
    ・1リッター3気筒     FF:126万5000円(CVT)
    ・1.3リッター4気筒    FF:136万円(CVT)/4WD:154万9000円(CVT)

     

    今回試乗した1.3 「U」

    ■「U」
    ※15インチタイヤ、オートエアコン、コンライト(オートライト)、快適温熱シート、ソフトパッド表皮、タコメーター、買い物アシストシート、スマートキー等、装備充実の上級グレード
    ・1.3リッター4気筒    FF:150万円(CVT)/4WD:168万9000円(CVT) ★今回の試乗車
    ・1.5リッター4気筒    FF:160万円(CVT)

    ■「RS “C パッケージ”」
    ※RSから、スーパーUVカットガラス、ディスチャージヘッドランプ、オートエアコン、スマートキーを省略
    ・1.5リッター4気筒    FF:160万円(CVT)

     

    ヴィッツ 1.5 RS
    (photo:トヨタ自動車)

    ■「RS」
    ※専用エアロバンパー、ディスチャージヘッドランプ、リアディスクブレーキ、スポーツシート、テレスコピックステアリング、パドルシフト(CVT車)等を装備。ヘリカルLSD、VSC&ESPをオプション設定
    ・1.5リッター4気筒    FF:172万円(5MT)・179万円(CVT)

    パッケージング&スタイル

    「可愛い」から「カッコいい」へ変身


    フロントワイパーは1本タイプ。ウォッシャーノズルを内蔵する

    ボディサイズ(先代比)は、全長3885mm(+100)×全幅1695mm(同)×全高1500mm(-20)、ホイールベースは2510mm(+50)。要するに先代より少し長くなったわけだが、それでも全長は3.9メートル未満(RSは3930mm)、全幅は5ナンバー枠内に収まり、Bセグメント車らしいコンパクトさはキープされている。

     

    ただし見た目の印象は大きく変った。初代ヴィッツは丸々としたフォルムが特徴で、2代目も同じ路線だったが、3代目は全体にプジョー207を思わせる末広がりなスタイルとなり、すっかりアスリート体型に。特にiQと同じ「数理面」と呼ばれる立体的な表現が使われたフロント部、そして縦長から横長に変わったヘッドライトが変身ぶりを象徴する。

     

    Cd値(空気抵抗係数)は0.285と優秀。数値を発表するところが自信のある証拠

    それでも、「可愛くない」とか「ヴィッツっぽくない」とか言われるのは折り込み済みで、トヨタとしては「カッコいい方が、いいじゃないですか。」(広告コピー)ということなのだろう。

    インテリア&ラゲッジスペース

    センターメーターを廃止。デザインはワイド感重視へ

    インパネのデザインも激変した。まず歴代ヴィッツの特徴だったセンターメーター(2000年前後のトヨタ車に多かった)を廃止。それに伴ってダッシュボードも左右対称から、非対称デザインに変更し、ダッシュ前面にはグレードによって色や仕上げが異なるパネル(試乗車の「U」ではシボ付きソフトパッド仕様)を採用している。

     

    「U」や「ジュエラ」等に装備される「買い物アシストシート」。買い物袋をかけるフックや傘置きとしても使える

    また先代では運転席と助手席をセンターコンソールで分断し、そこに空調ダイアルを縦に並べていたが、このセンターコンソールを廃止。空洞部分にドリンクホルダーや小物入れを置くだけにした。全体としてはエクステリア同様、ワイド感を重視したデザインだ。

    質感に関しては、「U」「RS」「ジュエラ」で随所にメッキ加飾やシルバー塗装を施し、ステアリングやシフトノブを本革とするなど工夫されているが、同クラスのVWポロやプジョー207と比べると、少々物足りないというのが正直なところ。

    新設計のフロントシート。「U」には「快適温熱シート」を標準装備


    運転席リフターの調整範囲は60mm(先代比+15mm)に拡大。シートスライド量も10mm×24段(先代比+8段)となった

    フロントシートの骨格は新設計。歴代ヴィッツは座面も視点も高めで、着座姿勢は独特だったが(慣れると運転しやすく、疲労もしにくかった)、新型の着座感はコンパクトカーとしてはごく一般的なものとなった。独自性は薄れたが、おそらく他車から乗り換えても違和感がないのは新型の方だ。

    試乗した「U」に標準装備される「快適温熱シート」は、先代ヴィッツで好評だったもので、肩や腰を部分的に温めることで高い温熱効果を狙ったもの。腰痛持ちや冷え性の人にお勧めだが、「U」でしか選べないのが残念。

    前ドアのサイドガラスに「スーパーUVカットガラス」を採用

    新型ヴィッツでは、「U」「ジュエラ」、そして「RS」(Cパッケージを除く)のフロントドアのサイドガラスに、紫外線を99%カットする「スーパーUVカットガラス」が採用された。正面のフロントガラスは当然ながら合わせガラスで、中間膜にUVカット機能を与えたタイプではすでにUVカット率が約99%に達していたが、単に強化ガラスとなる従来のサイドガラスは、UV吸収剤を中に練り込んだだけで、UVカット率は約89%に留まっていた。

     

    フロントの「ドア」ガラスに採用された「スーパーUVカットガラス」
    (イラスト:トヨタ自動車)

    そこで「スーパーUVカットガラス」ではUV吸収剤の練り込みに加えて、ガラスの片面にUV吸収膜を塗布。これによって日焼け防止用の手袋と同等のUVカット効果を得たという。サイドガラスへの採用は世界初とのこと。

    後席居住性はクラス上位。ただし安全装備的には2人掛けが基本

    先代でも後席は十分に広かったが、新型では室内長を35mm伸ばして1915mmに拡大。さらにフロントシートの背もたれ形状も改良して、後席足もとスペースも広げたという。というわけで、空間自体はフィットにこそ負けるが、マーチ、デミオ、スイフトには優る。座り心地はよく、特に座面クッションには厚みがある。

    少々意外なことに後席中央席は2点式シートベルトで、ヘッドレストもなし。前席サイド&前後席カーテンシールドエアバッグは全車で4万2000円のオプションとなる。

    床の高さを2通り選べるアジャスタブルデッキボードを採用


    フロアボードを下にした状態(写真では外してある)。上段より120mm深くなる

    リアウインドウの傾斜が強まり、そのままではトランク容量が減ってしまうからか、新型では荷室奥行きを145mm拡大。荷室容量は発表されていないが、おそらく先代(274リッター)と同等、つまり207(270リッター)やポロ(280リッター)並みといったところか。数値を発表しなかったのは、フィット(最大422リッターと桁外れ)と比較されるのを嫌ったからかもしれない。

     

    写真はフロアボードを上にして、ツライチにした状態

    後席の収納方法は、背もたれをパタンと倒すだけのシングルフォールディング。1.3リッター車以上の上級グレードでは6:4分割となる。

    ただし後席の座面は固定式で、しかもクッションが分厚いので、畳んでもかなり嵩張る。そこで新型ヴィッツでは、床の高さを2通り選べるアジャスタブルデッキボードを採用。畳んだ背もたれとフラットにすることが可能だ。

     

    床下にはパンク修理キットのほか、小物も少し置ける

    パンク修理キットは「RS」以外の全車で標準装備。ただしパンク修理キットの代わりにテンパースペアタイヤを工場オプション(1万0500円)で搭載することも可能。

    • このエントリーをはてなブックマークに追加 
    • mixiチェック
     
       
       
       
      Google

      トラックバック

      このエントリーのトラックバックURL:
      http://www.motordays.com/days/adm_tools/mt/mt-tb.cgi/1496

       

      トライアンフ名古屋イースト
       

      現在の位置:ホーム > 新車試乗記 > トヨタ ヴィッツ 1.3 U