マツダは2008年7月8日、8人乗りの新型ミニバン「ビアンテ」を発売した。東京、大阪、広島、防府の4会場と同時に、愛知県でも全日空ホテルズ ホテルグランコート金山(名古屋市中区)を会場に、記者発表と試乗会が行なわれた。
待望の8人乗り“Zoom-Zoom Tall”
新型ビアンテは2~2.3リッタークラスの8人乗りミニバン。トヨタ・ヴォクシー/ノア、ホンダ・ステップワゴン、日産セレナ等と同クラスの、中型トールタイプミニバンとなる。またマツダにとってはキャブオーバーFRのボンゴ・フレンディ(1995~2006年)以来となる待望の国内向けミニバン。販売店の強い要望に応える形でついに登場した“Zoom-Zoom Tall”である。
トールタイプでもZoom-Zoom。全幅は1770mmとワイド
スタイリングは同ジャンルの典型から大きく外れないボクシーなものだが、大型フロントバンパーや鋭いヘッドライト、そのライトと一体にも見える大きな三角窓など、スポーティなデザインを採用。「Zoom-Zoom」のブランドイメージに沿ったスタイリングとなっている。
ボディサイズは全長4715×全幅1770×全高1835mmと、このクラスでは異例の堂々たる3ナンバーサイズ。プラットフォームは2代目プレマシー(2005年)をベースとしており、ホイールベースはそのプレマシー(2750mm)とMPV(2950mm)のちょうど中間の2850mmである。
低床化でクラストップの広さ。セカンドは前後・左右にスライド
ステップワゴンをベンチマークに定めたと思しき低床構造により、室内高はクラス最大級。さらに3ナンバー幅を生かした室内幅もクラス最大で、結果として室内の広さもクラストップをうたう。
全車2×3×3の8人乗りだが、シートアレンジは独自路線。ベンチ式の5:5分割セカンドシートは、左右に横スライド機能(85mm)を採用。ゆったりとした2人掛け、中央に寄せれば3人掛け、そして左右に寄せればサードシートへのウォークスルーが可能となっている。セカンドシートの前後スライド機能(753mm)により、一番後ろに寄せた「リビングモード」も可能だ。
ちなみにこのセカンドシート、3代目MPV(2006年発売)では当初、左側のみ横スライドだったが、2008年1月のマイナーチェンジでMPVも左右席で横スライド可となっている。
ラゲッジルームは荷物の量に合わせてサードシートを前に寄せて確保するタイプ。ステップワゴン、ヴォクシー/ノア、セレナがそろって採用する左右跳ね上げ式に比べて、奥行きでは劣るが、操作性、自由度、見た目に優れる。
2リッター直噴と2.3リッターを用意。FFは全車5AT
エンジンは新開発の2リッター直噴・直4(FF車で151ps・19.4kgm、4WD車で144ps・18.4kgm)と2.3リッター直4(165ps、21.4kgm)の2本立て。FFは全車5AT、4WD車(2リッターのみに設定)は4ATとなる。
生産は広島本社の宇品第1工場(U1)で5月末からスタート。目標台数は月間3000台。愛知県と三重県に全58店舗を展開する東海マツダ販売では、そのうち月間400台以上を見込んでおり、すでにティザー広告の効果もあって100台以上の予約を受注しているという。
2リッターが219万9000円から。2.3リッターは265万円
価格は2リッター直噴の「20CS」が219万9000円、アルミホイールやディスチャージヘッドランプ等を備えた「20S」が240万円(4WDは28万9000円高)。2.3リッターの「23S」はFFのみで265万円。
広告コピーは「最広!! ビアンテ」。イメージキャラクターには劇団ひとりを起用。ただし1人乗りではなく8人乗りということで、“最広(サイコー)ファミリー”なる7人+1匹のキャラクターも合わせて登場する。
DAYSのコメント
2列目をめいっぱい後方に下げて、空間を広くとるというレイアウトは、トールタイプミニバンにとって室内を広く使うための効率的なシートレイアウトだと思う。フル乗車よりも4人程度で乗る機会の方が、圧倒的に多いからだ。ウォークスルーのできる1列目シートとVIP席ともいえる2列目がつながった、広い「部屋」ができあがる。これはファミリーにとって、かなり魅力的なはず。スタイリングこそやや奇抜に映るが、中身はいたって真面目に作られている。チョイ乗りもしてみたが、マツダ車の割にはスポーティ感より、ゆったり感の方が強い走りだった。








