トヨタは2008年2月18日、クラウンシリーズ(ロイヤルサルーンとアスリート)を、約4年ぶりにフルモデルチェンジして発売すると共に、5月6日に発売するクラウン ハイブリッドの発表を行なった。東海地区における記者発表が行なわれたヒルトン名古屋(名古屋市中区栄)からリポート。
ハイブリッドを追加。内外装を変更
13代目となる新型クラウンの主な特徴は内外装の変更、ハイテク安全装備の充実、快適性の向上、ハイブリッド車の追加(5月6日発売)など。シャシー、エンジン等は、基本的には先代ゼロクラウン(03年12月発売)をベースとしている。
外装デザインは07年10月の東京モーターショーで披露されたコンセプトモデルとほぼ同様のもの。全長は先代比+30mm、全幅は+15mmで、ホイールベースは変更なし。一新されたインテリアには、ロイヤルサルーンでは茶系の木目調パネルを、アスリートでは黒系の木目調パネルを採用。ハイブリッド車には全面TFT液晶の新開発「ファイングラフィックメーター」を採用している。
安全装備を充実。「電子プラットフォーム」を一新
安全装備に関しては、全車標準となったものに「VDIM」、後席サイドを含む10個のエアバッグ、急制動時にストップランプを点滅させる「緊急ブレーキシグナル」などがあり、さらに顔の向き(よそ見)だけでなく、ドライバーの眼の開閉状態まで検知して警告する進化型「ドライバーズモニター」、画像処理による歩行者検知機能を追加した新型「ナイトビュー」、ナビ情報を元にブレーキ制御まで行なう高度な運転支援システムを用意した。
エンジンは従来通り2.5(215ps)/3.0(256ps)/3.5リッター(315ps)のV6だが、オートマチックを全車6速化。ハイブリッドにはGS450h用をベースに、EVモードを追加するなどより燃費重視とした3.5リッターV6(296ps)+リダクション機構付ハイブリッドシステム(200ps)を搭載する(※システム出力:345ps)。また車両統合制御を効率よく行なうべく、車載LANや個々のECU(Electronic Control Unit)の処理能力や通信容量を引き上げた「電子プラットフォーム」の一新も技術的トピックの一つとなる。
「あ、うん」のテクノロジー
生産はトヨタ本社の元町工場(豊田市)で、販売目標台数は月間5500台(うちハイブリッドが800台)。2月中旬の時点で予約注文は約1万台近いとのこと。先代に引き続きアスリートが主体となる広告のキャッチコピーは、『「あ、うん」のテクノロジー。』。価格は368万(ロイヤルサルーン・2.5)~567万円(アスリート・3.5)。ハイブリッドは595万~619万円。
DAYSのコメント
デイズでも絶賛したゼロクラウンを超えたのか、と考えるより、ゼロクラウンを熟成させたというべきフルチェンジだろう。特に注目は電子プラットフォームの整備。わかりやすく言えば車載LANを引き直したということで、今後さらに電子制御化が課題となる、クルマの基本を作り直したという意味で重要な改革だ。そしてレクサスGS450hと同じ機構ながら、よりエコになった本格ハイブリッド車の投入。さらには様々な新ITS装備など、ハイテクトヨタ車の最先端を体現している。豊田章男 副社長は「クラウンには特別な思い入れがある」というが、新型はまさにトヨタ最重要モデルらしい内容のクルマだ。
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