日産は2008年11月19日、「キューブ」を6年ぶりにフルモデルチェンジして発表した。発売は11月26日となる。初代(1998年)、2代目(2002年)に続く今回の3代目は、初めて北米や欧州に投入される。
キープコンセプトで世界に挑戦
「リラックス感」「ピースフル」「ぬくもり」「なじむ」「よりそう」などなど、新型の開発コンセプトにはキューブらしいキーワードが並ぶ。それらの言葉通り、外観デザインには非「走り系」とでも言うべき先代のイメージを継承。「角丸」のデザイン処理をはじめ、奇抜な左右非対称のリアデザインも新型に受け継がれた。外観で異なるのはヘッドライトが丸目から横長になり、グリルと一体っぽくなったところくらいか。
海外投入を視野に入れながら、ボディサイズは全長3890(+160)mm×全幅1695(+25)mm×全高1650(+10)mmと5ナンバー幅をキープ。これはあくまでジャパンスタンダードとして世界に出て行くからだという。
「マイルーム」を超えた? デザインも居心地も◎
見どころは「ジャグジーをイメージ」したというインテリアだ。例えば、よく耳にする「ソファのような質感のシート」というフレーズは、まさに新型キューブにこそふさわしい。さらに手触りのいいスエード調もしくはベロアのシート生地、驚くほど厚みのあるシートクッション(先代比で最大+40mm厚くなったという)、「障子」風のシェード(その名もずばりShojiシェード)が付くガラスルーフ、あるいは「波紋」状の凹凸をもった天井の内張りなどなど、細かい部分まで相当にこだわってデザインされている。ボディカラーにいたってはイメージカラーに「段ボール」色(クラフトダンボールメタリック)を採用。「全段連」(全国段ボール工業組合連合会)にも好評?だという。
プラットフォームはマーチ、先代キューブ、ノート、ティーダ等と同じ「Bプラットフォーム」の発展版。ホイールベースは+100mmの2530mmで、もちろん先代より室内は広い。 後席を一段高くしたシアターレイアウトもかなり大胆に採り入れられている。
パワートレインは1.5リッター+CVTのみ
先代は1.4リッターと1.5リッターの2本立てだったが、新型のパワートレインは従来型の1.5リッター直4「HR15DE」+CVTに統一。よってe-4WD仕様(後輪をモーターで駆動する電動4WD)も今回から初めてCVTとなっている。
生産(最終組立)は、海外輸出分も含めて横須賀市の追浜(おっぱま)工場。国内の販売目標台数は月間4200台。追って2009年春には北米、同年秋には欧州で発売される。なお左ハンドル仕様は、リアゲートもちゃんと左右逆にされるようだ。
価格はFF車が144万9000円~191万1000円。e-4WDが168万7350円~192万8850円。今のところ3列シートの「キューブキュービック」の追加予定はないという。
デイズのコメント
プラットフォームや駆動系に関しては、特筆すべき部分はなし。「もはや走りとかはどうでもいい(ニーズ対応は完了してしまってのはいる)」という境地にあるクルマだ。エクステリアデザインも完全にキープコンセプトというか先代そっくりで、マイナーチェンジみたい。それに代わって心地よい内装だとか、個性的な色だとか、ソフト面を強調しているあたり、いよいよクルマというもののあり方が変わり始めていると思わせる。こうした日本的ソフト重視のクルマが、初めて大々的に投入される海外でどう評価されるか、興味深い。
■日産>キューブ http://www2.nissan.co.jp/CUBE/Z12/0811/index.html
■日産自動車>プレスリリース>新型「キューブ」を発売 http://www.nissan-global.com/JP/NEWS/2008/_STORY/081119-01-j.html
(photo:DAYS)







