メルセデス・ベンツ日本は2009年5月26日、Eクラス セダンを7年ぶりにフルモデルチェンジして発売した。有楽町の東京国際フォーラム(千代田区丸の内)で行われた発表会からリポート。
新型Eクラス「W212型」は異形4灯ライトが目印
Eクラスは言うまでもなくメルセデス・ベンツを代表する販売主力モデル。先代の3代目「W211型」(2002年)に続く4代目は、「W212型」となる。
開発コンセプトは、「デザイン」、「安全性」、「快適性」、「環境適合性」の4項目に分けてアピールされているが、まずデザインについてはフロントの異形4灯ヘッドライトが目を引く部分。またリアホイールアーチのプレスラインは1950年代の180シリーズ(W120型)、通称「ポントン・メルセデス」をモチーフとしているほか、リアコンビランプが横長になったのも特徴だ。
ボディサイズは全長4870mm(+20)×全幅1855mm(+35)×全高1455~1470mm。ホイールベースは2875mm(+20)と、若干のサイズアップはあるものの抑制されており、メルセデスらしく取り回しにも配慮されている。
数々の先端装備でさらなる安全性を追求
衝突安全性に関しては、高張力鋼板の使用率アップ(ボディ全体の72%)、運転席ニーエアバッグ、歩行者保護用のアクティブボンネット(メルセデスでは初採用)等の採用により、クラストップの水準を追求。またステアリング操作などからドライバーの運転特性を解析し、注意力の低下を検知して注意を促す「アテンション アシスト」や、マルチファンクションカメラで対向車や先行車を検知してハイビームの上下照射範囲を自動で調整する「アダプティブ ハイビーム アシスト」も全車標準装備となった。後者は結果的にロー/ハイビームの切替をシームレスかつ自動化したもので、もちろん横方向に可変する従来のAFSと組み合わされる。
走行系に関しては、シフト操作をステアリングのコラムレバーとパドルで行う「ダイレクトセレクト」を採用。またギア比可変式の「ダイレクトステアリング」を全車に標準装備している。
また欧州車では最近トレンドとなりつつある転がり抵抗を抑えたタイヤや省エネルギータイプのオルタネーター、そして0.25という優秀なCd値(空気抵抗係数)、日本向け全車に採用された7速AT「7G-Tronic」などにより、燃費性能も高められている。10・15モード燃費は「E300」で9.6km/Lだ。
価格は3リッターV6(231ps)の「E300」が730万円、「E300 アバンギャルド」が780万円、3.5リッターV6(272ps)の「E350 アバンギャルド」が850万円、5.5リッターV8(387ps)の「E550 アバンギャルド」が1080万円。
日本市場においては今年から来年にかけて、Eクラスクーペ、AMGモデル、4気筒ターボおよび4-Matic(フルタイム4WD)仕様の順で追加される予定とのこと。
デイズのコメント
Cクラスとも共通する、パキパキしたエッジの効いたラインで構成されるボディデザインは、ふくよかで滑らかなラインを美しいとしてきた人には、すんなりとは馴染めないかも。しかし安全性を全面に押し出してきた展開はさすが。ハイビーム切り替えを自動としたアダプティブ ハイビーム アシストはやがて他のモデルにも装備されるだろうし、ドライバーの注意力低下を監視するアテンション アシストもこれからのクルマには必需品となるはず。またシフトレバーを廃してコラム式のセレクターとした、Sクラスでおなじみのダイレクトセレクトの採用も大英断。ホントはCクラスでもやって欲しかったのだが。






