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レクサス、新型車「GS F」を発売

カテゴリ:新車 / 2015年11月25日

 

トヨタ自動車は2015年11月25日、レクサスの新型スポーツセダン「GS F」を発売した。中部地区での発表会が行われた同社名古屋オフィス(ミッドランドスクエア内)からリポート。

RC Fのパワートレインを搭載した4ドアセダン


GS F開発責任者の矢口幸彦氏

新型GS Fは、この日、マイナーチェンジしたレクサスのミディアムクラスセダン「GS」がベースの高性能セダン。すでに2015年1月のデトロイトモーターショーでワールドプレミアされており、欧州でも3月のジュネーブモーターショーで発表されている。日本では10月28日に参考出品という形で、東京モーターショーでジャパンプレミアされていた。

“F”モデルと呼ばれる、レクサスの高性能モデルには、これまでスーパースポーツのLFAを頂点に、先代ISベースのIS F(2007~2014年)、そして現行RCベースのRC F(2014年~)があったが、GSベースは今回が初めて。現行のFモデルでは唯一の4ドアセダンになる。

 

GS Fのエンジンは基本的にRC Fと共通で、自然吸気5.0L V型8気筒・直噴「D-4S」ガソリンエンジン「2UR-GSE型」。最高出力477ps/7100rpm、最大トルク54.0kgm/4800-5600rpmというスペックもRC Fと同じだ。

トランスミッションもRC F同様で、最速0.1秒のシフトチェンジを誇る、アイシンAW製の8速AT「8-Speed SPDS」を採用。欧州仕様では、0-100km/h加速4.6秒、最高速度270km/hと発表されている。JC08モード燃費もRC Fと同じ8.2km/Lだ。

 

また、改良型の「アクティブサウンドコントロール」(ASC=Active Sound Control)は、リアスピーカーが追加されたことで、クルマの加速や減速時に生じるエンジン音を整え、より迫力の増したエンジンサウンドを実現したという。発表会ではエンジンだけの音、ASCだけの音、そしてエンジン+ASCの音の聴き比べがあったが、音を作る、増幅させるというより、エンジン本来の高回転型V8サウンドに、高音・硬質な音を乗せる、という感じになる。

Fモデル初の5人乗り

外観デザインは“F”の文法に乗っ取り 、大型スピンドルグリル、エアダクト、CFRP(炭素繊維強化プラスティック)製グリルロアモール、リアスポイラーなど、冷却性能や空力性能などを確保したもの。旧IS Fや現行RC Fの流儀を踏襲し、マフラー出口には4連エキゾーストディフューザーを採用している。ボディサイズは全長4915mm×全幅1855mm×全高1440mm、ホイールベース2850mm。

 

回転計を中心に据えた専用メーターは、最近の航空機で一般的なグラスコックピット(アナログ計器盤の代わりに、液晶画面に必要な情報を表示する)をモチーフにしたと謳うもので、水温/油温/走行中のG/後輪トルク配分などの情報を表示する。

 

インパネやドアトリムには「反射を抑え、滑り止め効果もある」ということで、アルカンターラ(東レの人工スエード)を採用。シートはRC F同様に、表皮一体発泡工法を使ったもので、スポーティなデザインと高いホールド性を実現している。後席2人掛けの4人乗りだったIS Fと異なり、後席3人掛けの5人乗りになったことも、トピックの一つ。

RC F同様に、駆動力制御システムを採用

サスペンションはGS F専用設計で、やはりRC F同様に駆動力制御システム(TVD=Torque Vectoring Differential)を採用し、後輪左右の駆動力を状況に応じて最適に電子制御。STANDARD/SLALOM/CIRCUITと、3つのモードから選択できる。

タイヤはフロントが255/35ZR19、リアが275/35ZR19で、RC Fとはサイズも銘柄(ミシュラン)も共通。

 

走行性能について、開発責任者の矢口氏は「RC Fの方がボディ剛性が高く、ホイールベースも短いため、コーナーでは機敏に動くが、GS Fはホイールベースが長い分、安定感がある。サーキットでもRC Fと、ほぼ互角のタイムで走れるように開発した」という。ちなみにGS Fの車重は1830kgで、RC F(標準仕様で1790kg)とは40kgしか違わない。

 

短時間で、しかもウエットになってしまったが、試乗も出来た。オレンジのボディカラー(内装も)が鮮烈

安全装備については、ミリ波レーダーと単眼カメラで前方の車両や歩行者を検出し、衝突回避支援および被害軽減を図る「プリクラッシュセーフティ」(PCS)のほか、車線逸脱を警告する「レーンディパーチャーアラート」(LDA)、「オートマチックハイビーム」(AHB)などを採用している。

価格は1100万円

価格は1100万円。ちなみにRC Fは954万~1031万円で、ボディサイズとドアの枚数が増えた分? 高めになっている。

生産はベース車のGSと同じトヨタ自動車の元町工場(愛知県豊田市)。国内の月販目標台数はRC F(30台)より少ない20台だが、受注は順調なようだ。

12月に発売予定の北米および欧州など海外については、月販200台くらいを目標にしているという。

デイズのコメント

休日に、公道を快適に走ってサーキットに向かい、一日遊んで、疲れた体を快適に家まで運んでくれる、そんなマシンがあればと昔は思ったものだが、まさにそれがこのクルマだ。レクサスのFモデルを実際に購入している40代、50代の中には、親子でサーキットを楽しむ人も多いという。GS Fなら、そこに奥さんや兄弟も加わって、ファミリーで快適にサーキットに出かけられる。そういう絵に描いたような幸せな家族は、1100万円の車両が買える富裕層だが、すでに240台もの受注が入っているところを見ると、そんな人はずいぶん多いのだなと驚くしかない。また、4ドアなら法人でも買いやすいから、中小企業の経営者層にとっても待望のクルマだろう。ちょっとだけ試乗してみたが、ハイパフォーマンスカーにして後席は広くて快適だった。

■外部リンク
トヨタ自動車>プレスリリース>レクサス GS Fを発売 (2015年11月25日)

 
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