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ホンダ、「フリード」をフルモデルチェンジ

カテゴリ:新車 / 2016年09月16日

 

ホンダは2016年9月16日、コンパクトミニバンの「フリード」をフルモデルチェンジし、3列シートの新型フリードと2列シートの「フリード+(プラス)」を発売した。フリードプラスは実質的にフリードスパイクの後継車。東京会場に加えて、名古屋会場(ヒルトン名古屋)でも行われた新車発表会からレポート。

「ちょうどいい」が、さらに進化


新型フリード

2008年にデビューし、8年間で58万台を販売したフリードが2代目にフルモデルチェンジした。フィットベースの小型ミニバンという点は新型も変わらず、今回は現行フィットにならってパワートレインからパッケージングまで一新。先代フリードのキャッチフレーズだった「ちょうどいい」を、さらに進化させたという。開発コンセプトは「7days Wonderful Mobility」。つまり、「いつでも」「どこでも」「だれでも」思い通りに使えるコンパクトミニバンを目指したという。

フリードプラスは車中泊もOK


新型フリードプラス

先代は3列シート車がフリード、2列シート車がフリードスパイクだったが、新型では両モデルのフロントデザインを共通化し、フリードスパイクは新たにフリードプラスとリネームされた。

両者、見た目はよく似ているが、2列目以降のシート、フロア構造、バックドア、バンパーは別物。フリードプラスの方は、荷室の超低床化(スパイクより185mmも低くなった)のほか、プラス全車に標準装備のユーティリティボードを使うことで、セミダブルサイズのマットレスを敷いて寝ることができるフラットフロアを実現している。

「一人で乗ってもさまになる」

ボディサイズは全長4265mm(プラスのFFだけ4295mm)×全幅1695mm×全高1710mm(4WDは1735mm)。1~3列目間の距離は先代より90mm拡大されて、全列で大人が快適に過ごせると謳う。また、ウォークスルー幅が1列目で50mm、2列目で25mm拡大され、ウォークスルーも明らかにやりやすくなった。スライドドアの開口幅を拡大したり、ステップ高を15mm下げたりすることで、乗降性も向上している。

 

外観デザインはけれん味がなくシンプルだが、特徴的なのはフロントウインドウ。シトロエンのC3ほどではないが、上方向に拡大されている(正面から見るとHマークにも見える)。ミニバン然としたデザインではなく、「一人で乗ってもさまになる」ドライバーズカーのようなデザインを目指したとのこと。

 

先代で不満が多かったというインテリア質感も、引き上げられた。インパネにはナチュラルな見た目や触感を持つ木目調パネル(新開発のフィルムを貼ったものらしい)が採用されている。

ハイブリッドに4WD車を新設定

パワートレインは、1.5L直噴ガソリン(トランスミッションはCVT=無段変速機)と1.5Lアトキンソンサイクルガソリンのハイブッド車(トランスミッションは7速DCT)の「SPORT HYBRID i-DCD」の2本立て。いずれも、多人数乗車時の力強い走りを目指したという。ハイブリッド車用モーターには世界で初めて重希土類完全フリーのネオジム磁石が採用された。

 

また、ハイブリッド車のバッテリー搭載位置は、先代のリア床下から1列目シート下に変更。これはパッケージングだけでなく、操縦性や乗り心地にも大きなメリットになっている。また、コンパクトミニバンのハイブリッド車で初の4WD車(リアルタイムAWD)が新設定されたのもニュースの一つだ。

 

新型フリード(6人乗り)

JC08モード燃費は、ガソリン車で最高19.0km/L、ハイブリッド車ではミニバントップレベルの最高27.2km/Lを実現している。

先進安全装備については、ミリ波レーダーと単眼カメラを使った安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダ センシング)」もステップワゴンなどに続いて採用している。

月販目標は6000台。価格は188万円~

販売目標は月間6000台。事前受注はすでに1万3000台で、6割がハイブリッド車とのこと。現在、国内ミニバン市場は50万台ほどで、うち小型ミニバン市場は10万台ほど。この市場をライバルのトヨタ シエンタ(月販目標7000台、実績約1万台で推移)らと共に争う、もしくは拡大することになる。

 

フリードプラスをベースにした車いす仕様車も設定

価格はフリードが188万円~、同ハイブリッドが225万6000円~。フリードプラスは190万円~、同ハイブリッドが227万6000円~(フリードの“プラス”2万円)。

広告キャッチコピーは、「知るほど! 乗るほど! フリード!」で、テレビCMにはチュートリアルの徳井義実さん、エビちゃんこと蛯原友里さんを起用する

15分ほどプチ試乗

まったくのチョイ乗りながら、名古屋市内で試乗することが出来た。試乗車はガソリン車のみで(東京会場でも同様とのこと)、総走行距離が十数kmの出来立てホヤホヤ。舗装の荒れたところでは乗り心地がやや硬めに思えたが、同乗した開発スタッフによれば、当たりがつけば大丈夫、乗り心地やハンドリングは先代に比べてずいぶん良くなっています、とのこと。足回りには高剛性リアサスペンション、液封コンプライアンスブッシュなどが採用されている。

とりあえずタウンスピードでは、パワー感、レスポンス、静粛性に不満はなく、事前に確認せず乗ったらハイブリッド車と勘違いしたかも。もう少し高い速度域で乗ってみたい。

DAYSのコメント

「ニッポンのノリモノ」の5ナンバーミニバンだが、ステップワゴンですら今やもうニッポンには大きすぎるかも。それゆえ、さらに小さくてもステップワゴン並みに使えるクルマとしてフリードがあり、今回さらにその性能や機能が高められている。結果、道具としては、さらによいものになった。これが機能美というところまで昇華すると素晴らしいのだが、それは次のお楽しみとしてとってある、と思っておこう。

 
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