ホンダは同社の上級セダン「インスパイア」をフルモデルチェンジし、2003年6月19日より発売する。片側3気筒休止で10・15モード:11.6km/Lの低燃費を実現したほか、ハイテク安全技術を満載している。
シリンダー休止機構付きV6を採用
初代インスパイアは89年デビュー。新型は4代目で、兄弟車だったセイバーは今回からインスパイアに統合。先代は北米モデルのアキュラTLそのものだったが、新型インスパイアは国内専用モデルとなった。
注目ポイントは大きく2つ。1つ目は新開発の3.0リッターV6エンジンで、負荷の少ない時に片側3気筒を休止させる「可変シリンダーシステム」を採用。11.6km/Lという、このクラスとしては驚異的な低燃費を実現する一方、レギュラーガソリン仕様ながら250psというハイパワーを達成している。
3気筒時に発生する振動は、油圧アクチュエイターが振動と同位相・同周期で伸縮するという「アクティブコントロールエンジンマウント」で吸収。こもり音はオーディオスピーカーから打ち消し信号を出力する「アクティブノイズコントロール」が低減するという。
アコードを超える先端技術
もう1つのポイントは「知能化技術」だ。現行アコードが採用した「車線維持支援機能」(車線を読み取り、ステアリング操作をアシスト)や「車速/車間制御機能」(車間距離を測って、車速を自動制御)といった運転支援システムをさらに推し進めている。
中でも、追突の可能性を判断して自動的にブレーキ制御を行う「追突軽減ブレーキ」が新しい。トヨタ・ハリアーの「ブレーキアシストの立ち上がりを早める」だけのシステムと違い、インスパイアのものは実際にブレーキをかけ、追突不可避と判断したら強く制動する点で、一歩先を行く。この手のプリクラッシュセーフティ技術としては、もっとも先進的なものだ。
目標は2000台/月。取扱いは全国のホンダ・ディーラー全チャンネル(ベルノ、クリオ、プリモ)。価格は270〜350万円(全車3.0リッターV6、5速AT)。
デイズのコメント
ジミめの外観ながらおそらく世界最先端のハイテクカー。最終的にブレーキをクルマ自らがかける、という意味で、ついにアナザーワールド(クルマのロボット化)へ一歩踏み出したクルマだ。課題はこれらのハイテクを、ユーザーにいかに訴求するかだろう。







