トヨタは2004年7月5日、クラウンの「マジェスタ」をフルモデルチェンジして発売した。これからの「トップ・オブ・トヨタ」を担う、ハイテク満載の高級車だ。
クラウンシリーズ、ひいてはトヨタブランドの最高峰
新型クラウンマジェスタは、昨年(2003年)12月にフルモデルチェンジを受けたクラウン"ロイヤル"シリーズとアスリートに続く、同シリーズの最高級モデル。2005年からレクサスブランドが国内展開することを踏まえ、トヨタブランドでトップを担うモデルとして登場した。
開発テーマは「ダイナミック&マジェスティック」。高級感を高めたというボディ前後のデザイン(特にリア)がマジェスタならでは。よく見ると、ロイヤル/アスリートにあるフロントグリルの「王冠マーク」の代わりにトヨタマークが…。ひょっとしてこれって「クラウンマジェスタ」が将来「マジェスタ」になるという予告? しかし、これについて質問を受けたトヨタ側は、あくまでも「マジェスタがトップ・オブ・トヨタであることを強調するため」と説明した。
セルシオ譲りのV8と世界最先端のハイテク
サイズは全長4950mm×全幅1795mm×全高1465mm(FR)。ロイヤル/アスリートより110mm長く、15mmワイドになった。ホイールベース(2850mm)は同じ。車重はFR車で1670~1690kgと、ロイヤル/アスリートの3.0リッター車に比べて50~80kg増しだが、V8搭載車とすればかなり軽いと言える。パワートレインはもちろんセルシオ譲りの4.3リッターV8エンジン(3UZ-FE、280ps、43.8kgm)+6ATだ。
しかし最大の特長と言えるのは、世界最先端のハイテクを採用した点。例えば、VSCからABS、電動パワステまで、およそ操作系の全てを統合制御する「VDIM(Vehicle Dynamics Integrated Management)」と呼ばれる電子制御システムがその代表だ。他に、フル制動まで行う最新のプリクラッシュセーフティシステム(ミリ波レーダー方式)、発表が先行していた30km/h以下の低速域(つまり渋滞など)で追従機能を発揮するレーダークルーズコントロール(世界初)、 白(黄)線をCMOSカメラで認識し、電動パワステを制御して車線維持を行うレーンキーピングアシスト(ホンダ・インスパイアにも同様のものがすでにあるが)などなど。
サスペンションには全車エアサスを採用。豪華快適装備も充実しており、トランクを電動でオープンできるパワートランクリッドをトヨタ車で初めて採用した。
販売目標は1000台/月で、発売からこの半年の間、好調なクラウンシリーズをさらに加勢する。価格はAタイプ(567万円)、オプション選択の幅が広いCタイプ(609万円)、4WD車のCタイプ i-Four(637万3500円)。
デイズのコメント
レクサスとトヨタの2ブランド化するトヨタ車の中で、トヨタブランドの最高峰となるのがマジェスタだ。これまでの縦基調のグリルから横基調のグリルにして、より欧州車テイストを強め、走りも「ロイヤル以上、アスリート以下」のスポーティさを売りにして、セルシオにも負けないステイタス感を演出。ハイテクもトヨタ車の先頭を切る進化ぶりで、世界的にも自動運転に最も近いクルマとなった。つまり、現時点で世界一のハイテク・ステイタスカー。609万円のCタイプにおよそ計100万円のハイテク豪華装備を加えると700万円を越えるが、これは高くない。








