トヨタは2004年11月9日、1968年の登場以来、トヨタのベストセラー車だったマークIIの後継として新型「マークX(エックス)」を発売した。
マークIIの後継車
マークIIは、コロナとクラウンの間を埋めるモデルとして「コロナ・マークII」として1968年に誕生。以来、国内で累計登録台数が480万台を越えた大ベストセラー車になり、ユーザーはもちろん、トヨタにとっても思い入れの深い車名だ。今回の10代目で伝統の名称を半ば捨ててマーク「X」としたのは、新時代のFRセダンとして設計を一新したことのほか、50~60代に移行した顧客層を30~40代に引き戻す狙いがあるからだ。
ゼロクラウンのメカを流用
開発コンセプトは「ダイナミック&スタイリッシュFRセダン」 。ボディサイズは全長4730×全幅1775×全高1435mmで、ゼロクラウンのシャシーを使うもののオーバーハングを思い切って切り詰めつつ、全高を低く抑えてスポーティな外観とした。小径の3連ヘッドランプやマフラー付近にあるリヤバンパーのディフューザー形状が特徴的だ。インテリアは木目調パネルをひかえめにして若々しい。天井には21個のLEDを使った大型照明が付く。
ガソリン車では初のパーキングアシスト
エンジンもクラウンと同様、V6・3.0リッター(256ps)と2.5リッター(215ps)で、変速機も同じく6速AT(2WD車)。クラウンより軽い車重(2WDで1510~1530kg)で、さらに高い運動性能を期待する。パワーステアリングは電動で、これを使ってプリウスのように駐車時のステアリング操作を自動で行うインテリジェント・パーキング・アシストを用意した。普通のガソリン車では初の装備だ。
販売は主に全国のトヨペット店が行い、目標台数は5000台/月。平均1万4000台/月で推移する絶好調のクラウンと共に、セダン市場活性化を図る。価格は245万7000円~384万3000円。
DAYSのコメント
「ちょっとおこがましいかもしれませんが、マークIIは日本の高級セダンの名車だったと思います」と岩月副社長。Xをエックスというかテンと呼ぶかは発表前の楽しみだったが、答えは「エックス」。つまり10代目ではなく、より可能性を含んだネーミングで21世紀も名車を目指そうということだ。内容的にはコンサバなFRセダン。上級グレードは高級感が高いが、廉価版はそれなりの出来。巨大な買替需要に応えたということだろう。
(photo:DAYS)






