すでに新聞等でご存知の方も多いと思いますが、世界グランプリライダーの阿部典史選手が10月7日、神奈川県川崎市で500ccのスクーターを運転中、Uターンしようとしたトラックに衝突して事故死しました。1975年生まれの享年32歳。残念としか言いようがありません。
ノリックこと阿部選手は、日本人としては珍しいアグレッシブなライディングスタイルで、本当に彗星のようにいきなり現れた、という印象があります。94年にスポットで日本GPに出た時はまだ10代で、それがいきなり2スト時代のGP500でトップ争いしたんですから、当時を知らない人にもその衝撃が伝わるでしょうか。見ている方がスロットル戻したくなるような、攻めの走りが魅力的でした。96年の日本GPで優勝した時は「ついに日本人がGP500で勝てるようになった!」と興奮した覚えがあります。故加藤大治郎選手(03年の日本GPでレース中に事故死)より半歩前の世代の、「世界に通用する」ライダーだったと思います。
GPトップカテゴリーマシンをハイレベルで操れる日本人ライダーが、レース中にしろ公道でにしろ、こうして若くして相次いで亡くなってしまったことには、まったく言葉がありません。今はとにかく、なるべく多くの人に阿部典史というライダーのことを覚えておいてもらいたいと思います。
とにかくあの日本GPでの走りは鮮烈でした。(DAYS 丹羽圭)
・阿部典史オフィシャルサイト http://www.norickabe.com/index.html








