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日産スカイラインがフルモデルチェンジ

カテゴリ:新車 , 東海地区の情報 / 2006年11月20日

 
 

日産自動車は2006年11月20日、フルモデルチェンジした「スカイライン」を発売した。中部地区での発表会が行なわれた日産 名古屋ギャラリーからリポート。

12代目はキープコンセプト

12 代目「V36型」を表すべく、日産が掲げたキーワードは「SHIFT_passion」(情熱をシフトする)。具体的な内容は、内外装の変更、ボディ剛性のアップ、サスペンションの一新、エンジンの改良などで、逆に言えばシャシーやエンジン(VQ35型とVQ25型)の基本設計は先代V35型を継承したものだ。ホイールベース長は変更なし、全長も+5mmに過ぎない。

高回転型となったVQエンジン

一方で全幅は+20mm、全高は逆に-20mmと、若干ながらロー&ワイドに仕立て直された。リアテールランプはスカイラインらしく丸型4灯のLEDを採用。内装には和紙のような独特の仕上げのアルミ製パネルやアナログ時計を配して新しさを出している。

完全等長エキゾーストの採用など、パーツの約8割を改良したVQエンジンは、新たに「High Revolution(高回転)」「High Responce(高い応答性)」を意味する「HR」の文字が加わったVQ35HRとVQ25HRに進化。許容回転数を7500回転まで引き上げ、それぞれ315psと225psを発揮する。変速機は従来通り5ATで、従来の350GT-8にあったエクストロイドCVT車はラインナップから落ち、追加予定も今のところない。

入念な剛性アップと、4輪アクティブステア「4WAS」

ボディ剛性に関しては、スポット打点数を550点、アーク溶接を20ヵ所増やしたほか、レーザー溶接長を従来の2.6m から8.2m に増やすなど、かなり気合いが入っている。サスペンションも構造や素材を変更してやはり高剛性化。プレス資料には「将来的な動力性能アップにも対応できる構造&レイアウトとした」という意味深な一文が・・・。

シャシー系でもう一つのトピックが、世界初の4輪アクティブステア「4WAS」だ。従来のHICASと異なるのは、ステアリングシャフト同軸上にモーター(操舵用アクチュエーター)を備えたパワステと連動して、後輪操舵用アクチュエーターと共に、走行状況によって4輪の切れ角を電子制御するところ。言わばBMWのアクティブ・ステアリングやトヨタのVGRSに、リア操舵を加えたものだ。

国内の目標販売台数は月間1000台。日本から北米に打って出たモデルゆえに、テレビCMには渡辺謙やイチローといった国際派スターを起用する。価格は279万3000円(250GT)~380万1000円(350GT Type SP)。なお、2007年秋にはスカイラインクーペもフルモデルチェンジの予定。また、メカニズム的には「別物」となるらしい「GT-R」も2007年中に登場する予定だ。

DAYSのコメント

スカイライン初のキープコンセプト、というスタイリングは、細部の見直しでかなりフーガに似ている。リアフェンダーの張り出しなど、フーガより立体的な部分もあるが、両車のテイストはかなり近い。コーポレイト・アイデンティティをはっきりさせるという欧州車流のやり方としては妥当だが、新鮮さにはやや欠けるだけにユーザーの反応はどうだろうか。先代は北米ではかなりの人気車種で、高回転型となった新型エンジンの投入により、人気はさらに高まりそうだ。国内の販売目標は年間1万2000台にすぎないが、北米では年間5万台、さらに全世界でも販売する予定のクルマゆえ、国内より世界の目を重視した仕上がりのようにも思える。

(photo:DAYS)

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