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アルト発売30周年、スズキ本社南には「スズキ歴史館」もオープン

カテゴリ:クルマ関連ニュース / 2009年05月13日

 
 

女性向けセカンドカー需要を喚起した初代アルト

スズキは1979年5月の初代アルト発売から30周年を記念するイベントを開催した。場所は浜松市の本社南側に建設し、この4月にオープンさせた「スズキ歴史館」。アルトは国内が480万台、アルトベースの海外仕様車は520万台を販売し、3月末までに世界で1000万台の販売を達成している。

 

イベントは鈴木修会長の挨拶でスタート。初代アルトは扱いやすさと経済性で当時の女性の強い支持で大ヒットしたモデル。「有ると便利」から名付けられたという。当時世間を驚かせた全国統一47万円という画期的な価格を実現するための苦労話が、会長独自の口調で語られ、そのおもしろさに集まった記者たちは思わず引き込まれてしまっていた。

また昨今の自動車販売情勢に関しては「中小企業のスズキは他社と違って赤字を出せば潰れるから、絶対に黒字を維持する」という言葉が印象的だった。

入場無料でスズキのすべてが見られる歴史館

「アルト30年の歩み」というビデオ放映のあとは、この4月にオープンしたスズキ歴史館の見学へ。2階には開発から生産までのクルマ作りを工場に行かずして見学できる展示を用意。クレイモデルや生産ラインなどの実物が展示されている。主に子供たちに社会見学として見てもらうことを前提にした施設だが、大人も十分楽しめるだろう。

 

クルマ好きにたまらないのは3階の展示だ。スズキは明治42年にスズキ式織機製作所として設立されており、その当時の織機の復元モデルが展示された入り口を抜けると、日本で初の軽4輪自動車であるスズライト(昭和30年発表)から、軽トラックの初代キャリイ、(だるま)フロンテ、フロンテクーペなどスズキの代表的なクルマがほとんどすべてそろって展示されている。特に80年代あたりの軽自動車がきちんと集められているのは素晴らしい。

 

スズキのもう一方の柱である二輪車も2スト3気筒ナナハンのGT750、4ストの名車GS400はもちろん、懐かしくも珍しいマメタン50、RGV500γなど、思わず甘酸っぱいものがこみ上げてくる充実のラインナップ。2、3時間はあっという間に過ぎてしまうだろう。

スズキ歴史館は予約制

スズキ歴史館は入場無料だが予約制となっており、www.suzuki-rekishikan.jpから予約を受け付けている。年末年始などが休みで、土、日曜日も開館しているが、駐車場が少なく、そのため予約制となっているようだ。公共交通機関で行く場合は、当日受付も今のところ可能だという。東海道本線高松駅より徒歩10分だ。所在地は静岡県浜松市南区増楽町1301。9時から16時30分までの開館となる。

デイズのコメント

フロンテSSの展示では昭和40年代の庭先を再現。「3丁目の夕日」的展示だ。ブロック塀からのぞくと、家族の動画が映し出される(庭先に入り込むと侵入者も合成される)のも楽しい。メーカーがこれだけ自社製品を集めているのは、素晴らしいこと。クルマが文化として認められるためには、やはりすべての製品の保存は絶対条件だろう。厳しい昨今だが全メーカーが取り組むべき課題だと思う。