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フィアット、新型500を日本で発売

カテゴリ:新車 / 2008年02月23日

 
 

右ハンドル・5速セミAT仕様で225万円

フィアット グループ オートモービルズ ジャパンは2008年2月22日、新型「フィアット500」を3月15日より発売すると発表した。

新型500は2007年7月4日に、イタリア本国で発表された4人乗りコンパクトカー。2004年のジュネーブモーターショーで公開されたコンセプトカー「3+1 (トレピューノ) 」の市販モデルであり、言うまでもなく1957年に登場したフィアット500(チンクエチェント)の現代版だ。


今回日本に導入されるのは「1.2 8V ラウンジ (Fiat 500 1.2 8V Lounge) 」(225万円)。5速セミAT「デュアロジック」の右ハンドル仕様で、エンジンは1240ccの直列4気筒SOHC・8バルブとなる。もちろん新型500はRR(リアエンジン・リア駆動)ではなく、FF(前輪駆動)車だ。

 

(photo:フィアット グループ オートモービルズ ジャパン)

また、日本導入を記念した特別200台限定車「1.2 8V ラウンジSS (スペシャル シリーズ) 」(233万円)も同時に発売される。往年のアバルト高性能グレードのように“エッセ エッセ”と呼びたくなる限定車「SS」は、フォグランプやクローム仕上げのドアミラー、ボディ同色サイドモール、フルオートエアコン、リアパーキングセンサーを追加したものとなる。

7エアバッグでEuroNCAPは5つ★


(photo:フィアット グループ オートモービルズ ジャパン)

内外装は見てのとおりオリジナル500をほうふつとさせるもの。エアバッグはこのクラスで初となる7個(前面×2、運転席ニー×1、前席サイド×2、前席ウインド×2)を装備。さらにダブルプリテンショナー式3点シートベルトなどによって、Euro NCAPでは最高ランクの5つ星を獲得している。もちろんESPも標準装備だ。

 

(photo:フィアット グループ オートモービルズ ジャパン)

エンジンのない車体後部は、容量185Lのトランク。リアシートは5:5分割で畳むことが可能で、最大550Lの収納スペースを生む。また今回の導入グレードはガラスルーフ仕様となる。なお、生産はポーランドのティヒ (Tychy) 工場で行なわれる。

イタリア人の足、日本人にとってはルパンの足


発表会場にあったオリジナル500。後ろヒンジの初期のもので、高性能版「スポルト」の赤いラインが入っている

戦前の小型車500(通称トポリーノ=はつかねずみ)の後継として、戦後に登場したNuova(=New) 500(1957-75年)は、ダンテ・ジャコーザ (Dante Giacosa、※カタカナ表記はプレスリリースのまま) の設計・デザインによる4人乗りのミニマムファミリカー。イタリア庶民の生活車として大ヒットし、英国のミニ、フランスのシトロエン2CV、ドイツのVWビートルに並ぶ、傑作大衆車の一つに数えられる。

日本においては元々のベースである上級版「600(セイチェント)」と共に、戦後間もない頃の国民車構想、特に初期の軽自動車に大きな影響を与えた。また1970年代には、TVアニメ「ルパン三世」初期シリーズで、宮崎駿氏や大塚康生氏が監督や作画を行なった一部、およびアニメ映画「ルパン三世 カリオストロの城」(1979年)で主人公ルパンのクルマとして登場し、別の意味で有名になった。愛知県にオリジナル500を集めた「チンクエチェント博物館」(知多郡南知多町)がある。

DAYSのコメント

ついにクルマ好き待望の一台が登場した。現車をみても、ひとまずは文句なく愛らしいし、200万円前後の価格も手ごろであり、当初目標の年間3000台は堅いと思われる。特に、アニメ「ルパン三世」によってフィアット500が若い層によく知られていることは、今までのこの手のクルマにはなかった強み。

 

発表会にはルパン三世の原作者モンキー・パンチ氏も登場したが、ルパンの新作DVDアニメには新型フィアット500も出てくるらしい。知名度とともに若者でも手が届く価格のこのクルマによって、若者のクルマ離れが少しでも解消できればと思う。また若者に限らず、足として欲しいという中高年も相当多いはず。もはや性能云々でなく、名車復活こそクルマが売れる手であることを、国産メーカーも考えてみるべきだろう。富士重工のスバル360復活計画も「復活」しないのだろうか。

http://www.fiat-auto.co.jp/

(Photo:DAYS)