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トヨタ、クラウンマジェスタをフルモデルチェンジ

カテゴリ:新車 / 2009年03月26日

 
 

トヨタは2009年3月26日、クラウンマジェスタを約5年ぶりにフルモデルチェンジして発売した。豊田章男副社長が出席した名古屋での報道発表会(西区、産業技術記念館にて開催)からリポート。

パワートレインはLS460譲り

1991年に初代が登場したクラウンマジェスタも、今回で5代目。クラウンとセルシオの間を埋めるモデルとして登場したマジェスタだが、国内でレクサスがスタートした2005年からは、「トヨタブランドの最高級セダン」という位置づけだ。

レクサスLS譲りのV8をクラウン系プラットフォームに搭載する構成は先代と同じ。新型のエンジンは従来の4.3リッター(280ps、43.8kgm)から、レクサスLS460用のデチューン版となる4.6リッター(347ps、46.9kgm)へと大幅にパワーアップされ、変速機も8速ATへ進化。ホイールベースも先代比で75mm延長されている。

外観デザインは先代ほどマジェスタの独自性が強調されず、クラウンシリーズとの近似性を感じさせるものになった。ホイールベースは2925mmと長いが、ボディサイズは全長4995mm×全幅1810mm×全高1475mmと、全長を5メートル未満に収めている。

出合い頭衝突や乗員同士の衝突にも対応


報道陣に囲まれながら、新型マジェスタについて語る豊田章男副社長

トヨタブランドの最高峰ゆえ、今回も新機軸が多数盛り込まれているが、特に目立つのは、より高度な安全装備の数々。ミリ波レーダーを左右に追加して交差点での出合い頭衝突に対応する「前側方プリクラッシュセーフティシステム」、プリクラッシュと連動して後席乗員の姿勢を適切にする「プリクラッシュシートバック」、後席で隣り合った乗員がお互いに二次衝突してケガをするリスクを減らす「後席センターエアバッグ」(4人乗りのみ)など、いずれも世界初の受動安全装備が設定されている。エアバッグは計10個が全車標準だ。


TFT液晶画面に表示されるファイングラフィックメーター(オプション)は、夜間ナイトビュー画面にもなる

一方、先代が世界初だった低速追従モード付のレーダークルーズコントロールは廃止され、通常のレーダークルーズのみとなっている。その成果はLS460の全車速追従機能付レーダークルーズに継承された形だ。

艶消し本杢素材を採用。シートも構造から刷新


パネルやステアリングのウッドは家具やギターに使われる「オバンコール」を採用。仕上げはオープングレインフィニッシュと呼ばれる厚みの薄い塗装で行われる

内装の意匠で面白いのは、ステアリングホイールやパネルに用いた本杢素材を、ザラザラした木目や導管を積極的に見せた艶消しタイプとした点。ウッド調パネルで同様のものはあったが、本杢では珍しい。

またシートも骨格から全てを刷新。主要グレードに装備されるトヨタプレミアムサウンドシステムはついに19チャンネル、最大20スピーカーとなっている。

価格は610万~790万円


ホイールベースは75mm延長され、その分がすべて後席(タンデムディスタンス)に当てられている

販売目標は先代と同じ月間1000台。生産も従来通りトヨタ自動車の元町工場(愛知県豊田市)で行われる。広告キャッチコピーは「持てる技を尽くして」だ。

価格は610万(Aタイプ)~790万円(4人乗りのGタイプ“Fパッケージ”)。4WDの「i-Four」のみ4.2リッターV8+6ATとなり、690万円。

デイズのコメント

派手さをグッと抑えた渋い高級車となったマジェスタ。以前のアメ車的な押しの強さはなくなり、レクサス車とは一線を画する地味な個性(=日本的美観?)を売り物としている。レクサスLS、GS、クラウン、そしてマジェスタと、トヨタの高級セダン勢揃いだが、それぞれに見事に違う個性を持たせている。そしてこの中から法人が社用車として買うとすれば、(地味さからいっても)間違いなくマジェスタが一番人気となるはず。そういうクルマです。

トヨタ>クラウンマジェスタ http://toyota.jp/crownmajesta/index.html

(photo:DAYS)