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メルセデス・ベンツ、最新ディーゼルの「E350 BlueTEC」を名古屋で披露

カテゴリ:新車 , 東海地区の情報 / 2010年03月17日

 
 

メルセデス・ベンツ日本は2010年3月17日、最新クリーンディーゼル車「E350 BlueTEC(ブルーテック)」(2月24日発売)を主題に、東海地区のプレス向け懇親会・試乗会をウェスティンナゴヤキャッスル(名古屋市西区)で開催した。

ポスト新長期をクリアした次世代ディーゼル。AT車および輸入車で初


E350 BlueTEC。右がセダン、奧がBlueTECとしては世界初投入となったステーションワゴン

今回のプレス懇親会は、同日行われた顧客向け展示・試乗イベント「メルセデス・ベンツ BluePREMIERE」に先がけて行われたもの。

主役となる「E350 BlueTEC」は、新型Eクラスのセダンおよびステーションワゴンに設定された世界最先端のクリーンディーゼル車。先代(W211型)にあった「E320 CDI」の後継車だ。

その3リッターV6直噴ターボディーゼルエンジンは、排気量や形式を含めてエンジン本体は先代320 CDIとほぼ同じもの。最高出力211ps(155kW)、最大トルク55.1kgm(540Nm)というスペックや、おなじみ7Gトロニックこと7速ATを使う点も変わらない。

 

メルセデス・ベンツ日本からは上野金太郎副社長と商品企画マネージャーの豊生浩一氏らが出席した

大きく違うのは、尿素SCR(Selective Catalytic Reduction=選択型触媒還元)を新たに使った最新のクリーンディーゼル技術「BlueTEC」を採用した点。これは排ガス中に「AdBlue」(アドブルー=尿素水溶液を指すドイツ自動車工業界「VDA」の登録商標)を噴射してアンモニアを生成した後、SCR触媒によって窒素酸化物(NOx)を80%無害化する仕組みだ。

もちろん、その前段階として超精密な燃焼制御を行うほか、自己再生型DPF(粒子状物質除去フィルター)を装着することによって黒煙は99%除去される。その排ガスのクリーン度は、一部のガソリン車すら上回るという。

 

これにより、世界で最も厳しいと言われる日本の「ポスト新長期規制」を、日産エクストレイルの2リッター直4ターボディーゼル(6MT)に次いで2番目にクリア。これは輸入ディーゼル車としては初であり、またAT車としても初の快挙だ。

なお、AdBlueの消費量は1000kmあたり約1リッター。タンク容量は24.5リッターなので、「だいたい2万kmまでは大丈夫」だという。新車の場合、AdBlueの補充は「メルセデス・ケア」によって3年間無償となる。

10・15モード燃費はE250 CGIすら上回る


メルセデス・ベンツ日本の上野副社長

もちろん熱効率の高いディーゼルエンジンゆえ、燃費性能は文句なし。10・15モード燃費はセダンで13.2km/L、ワゴンで13.4km/Lを達成。1.8リッター直4ガソリンターボのE250 CGI(セダンで11.4km/L)を1割以上も上回る。

メルセデス・ベンツ日本の上野副社長は、「欧州では軽油価格がプレミアムガソリンを上回るほど高くなっているが、それでもディーゼル車は乗用車の中でシェアが50%を越えるほど人気がある。日本での軽油価格はガソリンより安いので、日本のお客さまには、よりメリットがある」と訴える。

ディーゼル普及のための戦略的な価格+エコカー減税

また、E350 BlueTECはこうした優れたクリーン性能によって、日本では輸入車あるいはAT車としても初めて「クリーンディーゼルエコカー免税」対象車となり、取得税・重量税がハイブリッド車と同じ100%減税となる。セダンの場合、それは約52万円、車齢13年超の廃車を伴えば約67万円の優遇となる。

車両本体価格はセダンが798万円、ステーションワゴンが833万円(いずれも「アバンギャルド」のみ)。V6ガソリン車である「E300」と「E350」の間で、技術内容やパフォーマンスからすると圧倒的に安い、戦略的な価格となっている。これはもちろん、日本ではディーゼルに対するネガティブなイメージをまず払拭することが優先、という認識があるからだ。

なお、E350 BlueTEC セダンは欧州ですでに販売中だが、同ステーションワゴンは日本市場が世界初投入となる。欧州ではユーロ6の施行が2014年以降と、まだしばらく先であること、また米国ではステーションワゴンの投入予定がないからだ。

デイズのコメント

「クリーンディーゼル車は次世代自動車である」とメルセデス・ベンツ日本。夢のクルマがまた一つ、現実のものとなったことは大変喜ばしい。乗ってみてもトルクがすごいから、確かに他のクルマとはちょっと違うと実感出来る。下世話な話としては経済性も嬉しいところ。軽油はガソリンより安いから、乗れば乗るほど維持費に差が出る。今ならエコカー減税もあるし。ただ、大人気ゆえタマ不足。欲しいと思ってもすぐには買えない。


(photo:DAYS)