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日産、新型「フェアレディZ」を発売

カテゴリ:新車 / 2008年12月01日

 
 

日産は2008年12月1日、「フェアレディZ」を6年ぶりにフルモデルチェンジして発売した。東海地区でのデビューイベントが行われた日産 名古屋ギャラリーから。

初代「S30」型から高性能、デザイン、手頃な価格といった"Z-ness(Zらしさ)"を受け継いできた日産「Z」。今回の「Z34」型は先代Z33型の成功を土台としつつデザインを一新。さらにショートホイールベース化、3.7リッターV6「VQ37VHR」エンジン、日産ブランド車で初の7速AT、そしてマニュアルで世界初となるシンクロレブコントロール付6速MTの採用など、見どころの多いフルモデルチェンジとなっている。

ホイールベースを100mm切りつめ、スタイリングも変わった

新型Zのボディサイズ(先代比)は、全長4250mm(-65)×全幅1845mm(+30)×全高1315mm(同)。ホイールベースは2550mm(-100)。リアフェンダー拡幅によるワイド化もさることながら、ホイールベースを100mmもカットした点に、日産の新型Zに対する意気込みが表れている。その目的は運動性能の向上、ボディ剛性の向上および軽量化、さらに駆動輪であるリア荷重の増加(もしくは前後重量配分の適正化)など。これにより2人の乗員がリアタイヤ直前に着座するという、正統FRスポーツ色がさらに強まった。

ショートホイールベース化によって、スタイリングも微妙かつ明らかに変化し、ロングノーズ、ショートデッキとこの点でも2シーターFRらしさを高めている。唯一賛否が分かれるとすれば、ヘッドライトとリアコンビランプに与えられた「ブーメランモーション」と呼ばれる独特の形状だろう。

インテリアに関しては最新の日産車同様、大幅な質感向上が最大のポイント。この点に関しては、先代のネガをほぼ払拭したと言っていいだろう。インテリジェントキー&プッシュスターターもZでは初めて採用されている。同時に、先代の荷室にあった補強用のバーは小型化され、ボディ剛性はモノコック開口部周辺を補強することで確保したという。これによりゴルフバッグ2個が、楽々収まるようになった。

なお、ボディの軽量化もかなり徹底している。ショートホイールベース化に伴う減量に加えて、エンジンフード、ドアパネル、バックドアをアルミ化するなど、このクラスのスポーツカーとしてはかなり高コストな材料置換を実施。これにより、車重は先代と同等の1480~1530kgをキープしている。

MTには新機構、ATは一気に7速化

6速MTは従来通りと思いきや、MTで世界初となるシンクロレブコントロールが採用された。これはいわゆる変速時のエンジン回転合わせを電子制御スロットルによって自動的に行うもので、例えばブレーキング時にヒール&トゥをしなくても、スムーズなシフトダウンが可能となった。もちろんオフボタンも備わるが、その効果はベテランドライバーでも一度使うとやめられないものという。なおこれに伴い、MTでもメーター内にシフトポジションが表示されるようになった。

従来は5速だったATに関しては、一気に日産初となる7速へ進化。こちらも「世界トップクラスの変速レスポンスが体感可能」と謳う。この7ATは順次他のモデルへも展開されるようだ。

エンジンは現行スカイラインクーペ譲りの3.7リッターV6

エンジンは基本的に現行V36型スカイライン・クーペ譲りとなるVVEL(ブイベル=バルブ作動角・リフト量連動可変システム)付のVQ37VHR。V36クーペ比で最大出力は+3ps、最大トルクは+0.2kgmの336ps/7000rpm、37.2kgm/5200rpmを発揮する。また、ブレーキは先代のブレンボに代えて、曙(あけぼの)ブレーキ社製の4輪アルミキャリパー対向ピストンブレーキを採用している。

 

写真のボディカラーは「プレミアム アルティメイト イエロー」。擦りキズ跡が復元するスクラッチシールド塗装を全8色に採用

販売目標台数は月間500台。価格とラインナップは以下の通り。

・フェアレディZ          362万2500円(6MT)/372万7500円(7AT)
・フェアレディZ Version T    399万円(7AT)
・フェアレディZ Version S    409万5000円(6MT)
・フェアレディZ Version ST   435万7500円(6MT)/446万2500円(7AT)

デイズのコメント

ロングノーズ・ショートデッキのFR。いやあ、なんてかっこいいんだと思わずため息。S30をリスペクトするそのスタイリングは、先代より古くさいのがかえって良く、巨大なリアフェンダーは古典的なスポーツカーを彷彿とさせる。でありながらヒール&トゥを過去のものとする6速MT、7速もあるAT、そのどちらも楽しそうなのは、メインターゲットのオールド(中高年)スポーツカーファンを悩ませそう。そして何より絶対的に安い。日本のスポーツカーの火を消さないようがんばる日産に拍手! このご時世でも月販500台は売れそうな出来だ。いやぜひとも売れて欲しい。

日産>フェアレディZ http//www.nissan.co.jp/Z/
日産自動車>プレスリリース>新型「フェアレディZ」を発売 http://www.nissan-global.com/JP/NEWS/2008/_STORY/081201-01-j.html

(photo:DAYS)