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レクサスのFRハイブリッドセダン、 GS450h発売

カテゴリ:新車 / 2006年03月16日

 
 

国内レクサス初のハイブリッド車となるGS450hが3月16日に発売された。世界初のFR専用ハイブリッドシステムで後輪を駆動。4.5リッター車並みの動力性能と2リッター車並みの燃費を誇る。

エンジン(296ps)とモーター(200ps)で後輪を駆動

GS450hは、従来のGSに3.5リッターV6「2GR-FSE」(296ps、37.5kg-m)と新開発のFR車用ハイブリッドシステムを合わせて搭載したもの。発表前に色々な憶測が飛んだその新システムは、いわゆる一般的なFR車同様にV6エンジンで後輪を駆動しつつ、その動力を一部取り出して発電機を回しバッテリーを充電、高性能モーター(200ps、28.0kg-m)でも後輪を駆動する。つまりFR(フロントエンジン+モーター・リア駆動)の2WD車だ。

結果として4.5リッター車に匹敵する動力性能(システム全体の最高出力は345ps)と2リッター車並みの低燃費(10・15モード燃費: 14.2km/L)を実現したという。車両重量は1890kgで、メーカー発表の0→100km/h加速は5.6秒。国内仕様の最高速はもちろん未発表だが、米国仕様は131mph(約210km/h)と現地では既報されている。

モーターにも変速機が付いた

技術的には駆動モーター用の「2段変速式リダクション機構」がポイントだ。従来のハイブリッド車では、低回転から強力なトルクを発揮するモーターに、特に変速機構を与えてはいなかった。とは言え、いくらモーターでも効率のいい回転域はある。そこでGS450hにはロー(減速比3.900)とハイ(1.900)の2段変速として、低速から高速までパワーが持続するようにした。これは従来のハイブリッド車が苦手としていた欧州等、高速性能を重視する地域で切り札となる。もちろんこの切り換えは自動で、ほとんど分からない。

発表当日は荒天の中、会場近くの高速道路を舞台とした簡単な試乗も行われた。停止時はエンジンストップ、発進直後はモーター、加速時はモーター+エンジン、という動作は、基本的にプリウス等と同じ。ただしモーターだけで走る「EVモード」は備わらない。

「よそ見」を検知、「段差」を学習

細かい部分では、「ドライバーモニター付プリクラッシュセ-フティシステム」が新しい。これはドライバー正面に赤外線カメラを置き、ドライバーの顔の向きを画像認識して「よそ見」しているかどうかを判断。よそ見していて、なおかつ前方に障害物が迫っているのをミリ波レーダーで察知した時には警報を発し、さらに警告ブレーキ(0.2G)が作動、最後には緊急ブレーキ(準フル制動の0.6G)を自動で踏む。

また、一度通ったことのある道路の段差やカーブ等の位置情報を記憶して、次に通る時はショックアブソーバーの減衰力を最適に制御する「NAVI・AI-AVS」も標準装備する。

標準車で680万円


生産はトヨタ自動車・田原工場(愛知県田原市)。海外での販売は4月から北米で始まり、順に欧州、オセアニア地域と続く。2006年度は世界で5000~6000台の販売が目標だ。

国内での目標は月間150台。価格は標準車が680万円。レザーシートやドライバーモニター付プリクラッシュ標準装備の“version L”が770万円。

DAYSのコメント

待望のFRハイブリッドが登場。ベースとなったGSのミッション部分にモーターを押し込むとなると小さなものしか入らない。それをどうするか、が開発の課題だったよう。様々な新技術てんこ盛りはいつものことだが、ステアリングコラムに赤外線カメラを置き、顔の向きを感知しながら衝突4秒前に警告を出す仕掛けが素晴らしい。チョイ乗りで感じたのは、パワフルながらそれを感じさせないシャシー性能。パワフル感が低速から高速まで持続するため、エキサイティングな感覚はかえって薄くなるかなという感じだったが、評価はじっくり試乗してからにしたい。

(photo:DAYS)

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