Published by DAYS since 1997 from Nagoya,Japan. 名古屋から全国に発信する新車試乗記や不定期コラム、クルマ情報サイト

ホーム > MOTOR DAYS ピックアップニュース > トヨタ、新型「ハイエース」、「レジアスエース」を発売

トヨタ、新型「ハイエース」、「レジアスエース」を発売

カテゴリ:新車 , 東海地区の情報 / 2004年08月23日

 
 

トヨタは2004年8月23日、ワンボックスバンのハイエースとレジアスエースを15年振りにフルモデルチェンジして発売した。

累計販売台数は380万台

ハイエースは1967年の登場以来、日本をはじめアジア、中近東、オセアニア、アフリカ、中南米など世界130ヶ国で使用されるグローバルカー。その絶対的な信頼性、耐久性、実用性が国内外で高い評価を受けてきた。累計販売台数は日本国内だけで216万台、世界全体では380万台に及ぶという。国内の販売台数は年間5万5000台というから、大が3つ付くくらいのベストセラー車だ。

今回5代目となる新型ハイエースは、1999年発売のレジアスエース(旧ビスタ店向けハイエース)とともに、15年振りのフルモデルチェンジ。その主な眼目は衝突安全性の向上と新型ディーゼルエンジンなどの環境性能の向上にある。

ポイントは衝突安全性の向上

キャブオーバーのパッケージングに大きな変化はないが、クラッシャブルゾーンを増やすために、ラジエイターや補器類をノーズ部分に移動(従来はエンジンの直前、つまり運転席の真下にあった)。その分だけエンジンを前進させて、従来と同じ4ナンバー枠内でも今までと遜色ない荷室空間を確保した。

前面衝突時の安全性については、フロント部を強化しながら衝撃吸収構造を持たせ、さらにステアリングとブレーキペダルに後退低減機構を与えてドライバーの損傷リスクを下げたという。また、運転席エアバッグやABS(ブレーキアシスト付き)も全車に標準装備し、助手席エアバッグも用意した(ワゴンには標準装備)。

スタイリングは一見、従来とあまり変わらないように見えるが、少し丸みを帯びたノーズ部分が特徴。これによってCd値(空気抵抗係数)も従来の0.4台から0.3台に入ったという。スライドドアの開口部を大きくとり、乗降性や荷物の積み卸しがさらに楽になった。

新型ディーゼル1種類とガソリン2種類

パワーユニットには、「自動車NOx・PM法」に適合する2.5リッター・インタークーラー付ターボディーゼル(109ps、26.5kgm)を新しく搭載。国内で何かと風当たりが強いディーゼルゆえ、環境性能にはかなり気合いが入ったようだ。ガソリンエンジンには直列4気筒の2.0リッター(133ps、18.6kgm)および2.7リッター(151ps、24.6kgm)を用意する。

ボディ・バリエーションは相変わらず豊富で、小型商用車4ナンバーサイズの標準ボディ(全長4695×全幅1695×全高1980mm)を筆頭に、高い荷物の積載に便利なハイルーフ(全高2240mm)、10人乗りワゴンとして最適なロング・ワイド・ミドルルーフ(全長4840×全幅1880×全高2105mm)、さらに大きなスーパーロング・ワイド・ハイルーフ(全長5380×全幅1880×全高2285mm)まで、様々なバージョンが用意される。

インテリアに目を向けると、インパネシフトなどすっかり近代的になったインパネが目を引く。新型になって一番分かりやすい変化の一つがここだろう。ナビゲーションシステムも用意するが、G-BOOKなど高度な機能は用意されない。

価格は170万6250円から

販売はハイエースの方が従来通りトヨペット店、レジアスエースは旧ビスタ店を統合した新ネッツ店が行う。5月から始まった新ネッツ店にとっては、これが初の新型車となる。生産はトヨタ車体・いなべ工場がメイン。遅れて2005年1月から岐阜車体工業で生産が始まるスーパーロング(400台/月)と合わせて、販売目標台数は4500台/月を掲げる。

価格はハイエース(バン)/レジアスエース(バン)が170万6250円~298万2000円。ハイエース(ワゴン ※10人乗り)が226万8000円と333万9000円。ハイエース(コミューター ※15人乗り)が246万7500円と302万4000円。

DAYSのコメント

ある意味では、トヨタの屋台骨と言えるモデルのフルチェンジゆえ、見た目に大きな変化はなくても進歩の度合いは想像以上のものがあるはず。キャブオーバーというパッケージングはもちろん、着座位置や荷室の広さにも劇的変化はないが、それも今までの完成度の裏返しと言えるだろう。短時間ながら試乗する機会があったが、低速に限って言えば運転感覚も従来のハイエースの延長線上にある。注目は新しいディーゼルエンジンだ。トヨタによれば、先代モデルのディーゼル:ガソリンの割合はかつて8:2だったらしいが、最近では4:6程度に下がっているという。排ガス規制を完全にクリアした今度の新型ディーゼルでこの数字を5:5くらいまで盛り返したいとトヨタ側は言うが、市場の反応はどう出るか。

(photo:DAYS)