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レクサス、新型車「RC」「RC F」を発売

カテゴリ:新車 / 2014年10月23日

 
 

トヨタは2014年10月23日、レクサスの新型スポーツクーペ「RC350」と「RC300h」、および高性能クーペ「RC F」を発売した。中部地区での発表会が行われた同社の名古屋オフィス(ミッドランドスクエア内)からリポート。

「エモーショナルな走り」を象徴するモデル


レクサス RC開発主査の草間栄一主査

レクサスブランドにおいて「エモーショナルな走り」のイメージを牽引すべく投入されたのが、今回のRCとRC F。レクサスとしては4年前に販売終了したSC以来の、そして現在唯一のクーペ専用モデルになる。レクサス インターナショナルの山本 卓氏は、久々にクーペを投入した理由について「クーペを(ラインナップに)持っているのはラグジュアリーブランドとしては常識」とする。

「アヴァンギャルドクーペ」をテーマにしたRCの外観デザインは、2013年の東京モーターショーで初公開された時とほぼ変わらず。スポーツクーペらしい優美なスタイルに、例のスピンドルグリルも自然に収まるなど、高い完成度を見せる。

ボディサイズは全長4695mm×全幅1840mm×全高1395mm、ホイールベース2730mm。プラットフォームはフロント部がGS、センターフロア部がオープンボディ用に剛性の高いIS C、リアがISをベースに開発したもので、実質的にRC専用開発だ。

 

レクサス RC300h

内装に関してはサポート性を高めるために表皮一体発泡シートを標準装備。また、NXに続き、タッチパッド式のリモートタッチを採用した。

ラインナップは、自然吸気3.5リッターV6エンジン(318ps、38.7kgm)+8速ATの「RC350」と、2.5リッター直4エンジン+モーター(システム出力220ps)のハイブリッド車「RC300h」の2モデル。JC08モード燃費はそれぞれ9.8km/L、23.2km/L。また、スポーティな“Fスポーツ”も用意されている。

RC Fは477psの5リッターV8を搭載


レクサス RC Fと矢口幸彦 主査

一方、RC Fは、普通のRCとは一線を画し、「高性能クーペ」「本格的プレミアムスポーツカー」を謳うモデル。その開発テーマは、「走りを楽しみたい人なら誰でも、運転スキルに関係なく笑顔になれるスポーツカー」。IS Fに続き、RC Fの開発主査を務めた矢口幸彦氏は、「サーキットは公道の延長線上であり、高性能を安全に楽しめる場所」とし、「全てのドライバーにこのクルマの醍醐味を感じていただけるよう設計した」と言う。

 

ブレーキキャリパーは前後ブレンボ製のモノブロック。フロントは対向6ピストン、リアは対向4ピストンで、ディスク径もそれぞれ380mm、345mmと大きい

RC Fのエンジンは先ごろ生産終了したIS F用ユニットを改良し、最高出力を最終モデル特別仕様車比で47psアップした自然吸気5リッターV8(477ps、54.0kgm)。トランスミッションもIS Fと同じ8速ATだが、変速時間を0.1秒に短縮したほか、各種走行モードをさらに改良したという。また、FR車では世界初という駆動力制御システム「TVD(Torque Vectoring Differential)」も採用されている。ちなみにJC08モード燃費は8.2km/L。

RCをベースとするものの足回りは専用設計。矢口氏によれば、最初に目標とする性能に合ったタイヤ(前255/35ZR19、後275/35ZR19)を決めてから、シャシーを開発したという。ベンチマークは市販車ではなく、IS Fベースで開発されたレーシングカー、IS F CCS-R(サーキットクラブスポーツレーサー)だったとのこと。

 

レクサス RC F

ボディサイズはRCとの比較で、全長が+10mm、全幅が+10mm、全高が-5mm。エクステリアでは専用デザインのフロントグリル、バンパー、フロントフェンダー、速度感応式リアウイング等を採用。フロントフェンダーのエアアウトレットと一体になったサイドロッカーモールも専用品。マフラーはIS Fを彷彿とさせる4本出しになっている。また、パッケージオプションでカーボン製のボンネット、ルーフ、リアウイングなども用意される。

また、内装もヘッドレスト一体型ハイバックスポーツシート(座り心地は秀逸)、ステアリング、メーターなどがRC F専用品になる。

RCが596万円~、RC Fが953万円~


レクサス RC F

価格はRC350が596万円~678万円、RC300hが565万円~629万円。そしてRC Fが953万円、同カーボンエクステリアパッケージ装着車が1030万円。

生産はトヨタ自動車の田原工場(愛知県田原市)で、国内の月販目標台数はRCが80台、RC Fが30台。

海外については、RCは月1600~1700台を目標に、北米など各国へ順次投入する予定だが、欧州と中国は検討中。RC Fは世界同時発売で、月340~350台をほぼ全世界に投入する予定という。

また、RC Fに関しては、FIA(国際自動車連盟)のGT3ホモロゲーションを取得した車両を開発し、ニュルブルクリンク24時間レースや日本のSUPER GT(GT300)などに参戦するチームへ供給する予定。

デイズのコメント

重要なのは同じカタチをしていても、中身は別物であること。チョイノリして、RCはラグジュアリークーペ、RC Fは街乗りも大丈夫なスポーツカー、というあたりを確認できた。RC Fはトヨタにとって久々の、本気の高性能スポーツカーだと思う。それゆえ、ライバル車とのシビアな戦いが待ち構えているはず。健闘を祈る。

■外部リンク
レクサス>プレスリリース>スポーツクーペRCを新発売 (2014年10月23日)
レクサス>プレスリリース>高性能クーペRC Fを新発売 (2014年10月23日)