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トヨタ、レクサス RXをフルモデルチェンジ

カテゴリ:新車 / 2015年10月22日

 
 

トヨタ自動車は、レクサスのクロスオーバーモデル「RX」を国内でフルモデルチェンジし、2015年10月22日に発売した。発表会が行われた同社名古屋オフィス(名古屋市中村区ミッドランドスクエア)からレポート。

6年ぶりのモデルチェンジで正常進化

レクサス RXは、日本国内では1997年に「トヨタ ハリアー」として登場、2009年の3代目からレクサス RXとして発売されている。レクサスブランドにとっては北米市場での拡販に大きく貢献したモデルであり、乗用車のFFプラットフォームをベースにしたプレミアムSUVというジャンルの先駆的モデルでもある。販売台数ではレクサス全体の3割を占めるという。

 

先代に続いてRXの開発を担当した勝田隆之チーフエンジニア

新型は初代から数えると4代目。ゆえに開発コンセプトは「RXでありながら、RXを超えていく」。基本的なキャラクターはそのままに、デザイン、操縦性、安全装備、燃費性能などの点で進化が図られている。

ボディサイズ(先代比)は、全長4890mm(+120)×全幅1895mm(+10)×全高1710mm(+20mm)、ホイールベースは2790mm(+50)。目立つのは全長が長くなったことで、先代に比べてぐっと伸びやかになった。ホイールベースの延長は、20インチホイールを履くためでもあるという。

 

また、昨年7月に発売されたNXと比べると、260mm長く、50mm幅広く、45mm高く、ホイールベースは130mm長いなど、一回り以上大きい。そしてRXの上には、日本でも9月に発売された大型SUVのLX570がある。つまりRXの大きさは、LXとNXの中間にあたる。

力強さと色気を両立

外観デザインは、NXの流れを汲む、エッジ感の強いもの。デザインコンセプトは「SUVらしい力強さ」と「大人の色気」を両立するという意味で「Seductive Strength」。

力強さは、フロントに陣取る巨大なスピンドルグリル、大型化したボディ、大径20インチホイールなどで表現。色気という点では、ガラスパネルでブラックアウトされたクォーターピラーがユニーク。その中には小さいながらクォーターウインドウが設けられ、斜め後方の視界を確保している。ルーフは後方で強く傾斜しており、クーペのようなルーフラインを描く。

12.3インチディスプレイを採用。リモートタッチは継続

 

(photo:トヨタ自動車)

インパネにも、これまでにない意匠が採用された。ダッシュボードはメーター部分を除いて高さを抑え、センターに12.3インチの大型ワイドディスプレイを配置するなど、見晴らしや機能性に優れた造形。

また、ナビ等の操作インターフェイスには、NXやRCで採用されたタッチパッドではなく、従来RXのようなリモートタッチの改良版が採用された。これは新規モデルのNXやRCと違って、RXの場合はリモートタッチに慣れた先代ユーザーの代替に配慮したからだという。

 

(photo:トヨタ自動車)

ホイールベースの延長により、室内長は旗艦セダンのLS並みになり、従来から定評のあった後席のゆったり感には磨きがかかった。

荷室も、ゴルフバッグ4個を横積みできる容量を確保。リアゲートには、そのエンブレム部分に掌をかざすだけで電動で開く新機能「タッチレスパワーバックドア」がレクサスで初採用された。試してみたが、上手に反応させるにはちょっとコツが必要なようだ。

国内は「200t」と「450h」の2本立て


RX200tの2.0L 直4ターボ「8AR-FTS」
(photo:トヨタ自動車)

国内向けのパワートレインは2種類で、2.0L 直4ガソリンターボの「RX200t」、そして3.5L V6+モーターのハイブリッド「RX450h」がラインナップされた。

「RX200t」のエンジンは、昨年のNXを皮切りに、すでにFRモデルのISやクラウンなどにも採用されている、いわゆるダウンサイジングターボの「8AR-FTS」。トランスミッションはNX200tと同じ6速ATで、駆動方式はFFとAWDがある。最高出力は238ps、最大トルクは350Nm。JC08モード燃費は11.2~11.8km/L。

 

RX450hのハイブリッドパワートレイン
(photo:トヨタ自動車)

ハイブリッドの「RX450h」では、新開発の3.5L V6エンジン「2GR-FXS」や新しい制御システムを採用。駆動方式はFFもしくはE-Fourと呼ばれる電気式AWDになる。システム出力は313psで、JC08モード燃費は18.2~18.8km/L。

なお、北米向けには3.5L V6自然吸気エンジンの「RX350」があり、そちらには横置8速ATが組み合わされる。日本への投入予定は今のところないとのこと。

先進安全装備も用意。「ITS Connect」も採用

先進安全装備については、ミリ波レーダーと単眼カメラを使った全車速追従機能付きレーダークルーズコントロール、プリクラッシュセーフティシステム、オートマチックハイビーム(AHB)、レーンキーピングアシスト(LKA)等をセットにした予防安全パッケージ「Lexus Safety System+」を採用している。

 

RX200tとRX450hに、各15分ほど試乗した。走りだせば大きさは気にならず、両車とも出足は力強い。200tはいかにもエンジン車らしいところに好感。450hはよく知ったハイブリッド車の感覚

また、新しく運用が始まったITS(高度道路交通システム)専用周波数(760Mhz)を使って、路車間通信や車車間通信を行い、ドライバーに注意喚起を行なうなどの機能を持つ「ITS Connect」を、先日マイナーチェンジしたクラウンに続いて採用。さらに、後退中に後方から接近する車両を検知し、必要な時には自動ブレーキを作動させる「リアクロストラフィックアラート&オートブレーキ(RCTAB)」も、レクサスで初採用されている。

プラットフォームは先代RXの改良版だが、エンジンマウントの配置変更、レーザースクリューウェルディングや構造用接着剤の採用などで、各部の剛性をアップ。F-Sportに関しては、電動アクティブスタビライザーが採用された。

月販目標は500台


こちらは9月に国内で発売されたレクサス LX570。3列シート・8人乗りで、全長5065mm×全幅1980mm×全高1910mm、WB2850mm。5.7L V8(377ps、534Nm)と8ATを搭載し、価格は1100万円

国内向けの生産は、NXと同じトヨタ自動車九州(株)の宮田工場。並行して、北米向けにカナダのオンタリオ工場でも生産が行われる。

国内の月販目標台数は500台。内訳はハイブリッド車が400台、ターボ車が100台と見込む。ちなみにNXの月販目標は700台で、実績ではターボとハイブリッドが半々とのこと。LX570の目標は月販50台。

価格はRX200tが495万円~621万円、RX450hが602万5000円~742万5000円。

 

DAYSのコメント

7年目のフルモデルチェンジで、特にスピンドルグリルを中心としたデザインには、まさにフルチェンジという感が。「色気のある力強さ」の流麗なクーペ風スタイルで、大径サイズのタイヤを履けるようにと見た目重視でホイールベースまで伸ばしている。

日本ではハイブリッド車が圧倒的に人気を集めそうだが、北米ではV6ガソリン車がメインとなりそうだ。搭載される最新テクノロジー満載の安全装備も魅力的。まずは全世界のオーナーに代替を促すことになるだろう。

 

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