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トヨタ、SAIを大幅にマイナーチェンジして発売

カテゴリ:新車 / 2013年08月29日

 
 

トヨタ自動車は2013年8月29日、4ドアセダンのハイブリッド車「SAI(サイ)」をマイナーチェンジして発売した。東海地区での発表会が行われた中部経済産業局(名古屋市中区三の丸)からリポート。

デビューから4年目のビッグマイチェン


灯火類はウインカーを除いて、フルLEDになった新型SAI

SAI がデビューしたのは2009年12月で、今回改良が行われたのは3年と9ヶ月目というタイミング。立ち上がりは好調だったが、最近では月販が500台ほどに落ち込んでいたSAIをテコ入れするためのもので、大掛かりな改良が行われた。

「改良内容をひとことで言えば、意匠と性能です」(開発スタッフ)というように、今回のマイナーチェンジで大きく変わったのは内外装デザイン、そして快適性や燃費など性能面の細かなブラッシュアップに大別できる。

目指したのは「カッコイイ」


リアコンビランプにも左右がつながった横長のLEDを採用

まず目を引くのが、LEDがフロント部分の端から端までX字型に走る新デザインのフロントフェイス。ヘッドライトやフォグランプ(一部オプション)も全車LEDとなり、フロントバンパーもアグレッシブな形状になった。全体のシルエットは、従来モデルを引き継ぐが、これによって見た目の印象は激変。トヨタによれば、『世代を超えて「カッコイイ」と共感されるスタイル』を目指したという。

ナビとリモートタッチがない仕様も新設定


センターコンソールの岬のような形状は従来モデルのまま

インパネや内装も、基本骨格は従来モデルをベースとするが、パーツはほぼ全面変更。質感や高級感が大幅に増した。また、今回の改良で地味ながら重要なのは、先代では全車標準だったナビとリモートタッチ(ナビを手元で遠隔操作するためのコントローラー)がない仕様も用意したこと。これにより、スタート価格を抑えることが出来たほか、一般的なタッチパネル式ナビやオーディオの装着も可能になった。

乗り心地、静粛性、燃費を向上


質感が大幅に上がった内装。リモートタッチも新デザインになった

性能面では、溶接のスポット増しなどによるボディ剛性の強化等で、定評のあった乗り心地をさらに改善。静粛性については、遮音材の追加や遮音ガラスの採用などで、「ラージクラスの高級車をしのぐ」レベルにしたという。また、標準タイヤは全車16インチ(アルミホイール付)だが、オプションの18インチタイヤ装着車には、ボディのたわみや振動を吸収するパフォーマンスダンパーをボディの前後に採用した。

 

会場にあったのはオプションのレザーシート仕様

ハイブリッドシステムは従来通り、2.4リッター直4エンジンを使った「THS-II」だが、制御面の改良や車高の10mmダウンによる空力改善などにより、JC08モード燃費を従来の21.0km/Lから、22.4km/Lに向上。また、今回からスポーツモードも採用された。一方、電池の搭載位置は従来通りで、トランクスルーの採用は見送られた。

なお、今回の改良は、SAIの生産を行うトヨタ自動車九州(株)のR&Dセンターが主となって開発を担当。発表会に主席した同社の宮本聡 製品企画グループ長によれば、「生産現場から出てくる声や提案を活かして、性能向上を図った」という。

ナビ無しなら321万円。プリクラッシュ付は421万円


ボディカラーは全7色。写真はテーマカラーで新色のレッドマイカメタリック

生産工場は引き続きトヨタ自動車九州の宮田工場で、販売も今まで通りトヨタ全店(トヨタ店、トヨペット店、トヨタカローラ店、ネッツ店)。月販目標は従来の3000台から下方修正され、2000台とされた。

価格は標準グレードの「S」が321万円。SDナビ・リモートタッチを標準装備する「G」が382万円。さらにレーダークルーズコントロールやプリクラッシュ機能を備えた「G “A パッケージ”」が421万円。

デイズのコメント

現状では月販500台にすぎないSAIを2000台に引き上げるための、スパイラルマイナーチェンジ(トヨタの開発用語)だそう。ちょっと試乗してみたが、最上級グレードだったこともあって、小さな高級車を目指して開発されたことはよく分かった。

新デザインとなったリモートタッチは、ジョイスティック風のポインターを上から押すことでクリックできるようになり、よりマウスっぽい操作感となったのが好ましい。反面、タッチパネルのニーズに応えたとしてレス仕様も用意された。全車標準でなくなったのはいいことなのか、悪いことなのか、さて?