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ホンダ、新型ステップワゴンを発売

カテゴリ:新車 / 2015年04月23日

 
 

ホンダは2015年4月23日、5代目となる新型「ステップ ワゴン」を発表した。発売は4月24日から。目玉はホンダ初の1.5L直噴 VTEC ターボエンジンの搭載(全車)や、リアに横開きドアを備えた「わくわくゲート」の採用など。中部地区での発表会が行われたウェスティンナゴヤキャッスル(名古屋市西区)からリポート。

ホンダ初の1.5L直噴ターボを搭載

1996年にデビューした初代ステップワゴンは、FFベースのトール型5ナンバーミニバンというジャンルを切り拓いた元祖的なモデル。シビックのプラットフォームをベースに、5ナンバー枠をいっぱいに使った箱型ボディを載せ、スペースや道具感を追求した作りは当時としては画期的で大ヒット。2代目はキープコンセプトだったが、3代目は底床・低重心化を追求。4代目では再びトール型の原点に戻り、今回の5代目ではそのファミリーミニバンとしての機能性、安全性、操縦性、環境性能に磨きをかける方向で進化している。

 

その中で大きなニュースは、従来の自然吸気2Lエンジンに代えて、ホンダ初となる直噴1.5L VTEC(ブイテック)ターボエンジンを採用したこと。いわゆるダウンサイジングターボであり、最高出力110kW(150ps)、最大トルク203Nm(20.7kgm)と、ほぼ従来2Lエンジン(150ps、193Nm)並みのスペックを誇る。ホンダ自身は「常用域で2.4Lエンジン並みのトルクを発生する」としている。

変速機は、先代のトルコン付CVT(無段変速機)をターボエンジン用に改良して採用。JC08モード燃費はクラストップレベルの17.0km/L(先代比+2km/L)を達成している。圧縮比は10.6と高めだが(先代の自然吸気2Lと同じ)、指定燃料はレギュラーガソリンとしている。

サブドアを内蔵した「わくわくゲート」を採用

もう一つの売りは、リアゲートの左側に横開き式のサブドアをビルトインした「わくわくゲート」を新採用したこと。これはベースグレード以外に標準装備される。これにより荷室へのアクセスが容易になったほか、サードシートへの出入りも簡単に。また、このサブドアは車内から開けることも出来る。なお、サブドアを開けた状態だと、リアゲート自体は(電磁スイッチが効かないため)開かないようになる。

 

一方で、ボディエンドの開口部が大きくなったほか、リアゲートの重量も9kg増えてしまったが、ボディ剛性を高めたり、全体の剛性バランスを最適化することで、先代以上の操縦安定性や乗り心地を確保したという。フロアの基本設計は先代からのキャリーオーバーだが、ホイールベースは35mm長くなり、前後サスペンションは新設計。エンジンコンパートメントも新型1.5Lターボエンジンに合わせて刷新されている。

 

床下収納式サードシートがさらに進化

ボディサイズは全長4690mm(スパーダは4735mm)×全幅1695mm×全高1840~1855mmで、外寸はおおむね先代と大差なし。ただし、エンジンルームの前後長が40mm短くなった一方で、1-3列のタンデムディスタンスは逆に40mmアップ、そして荷室の前後長は20mmアップしている。また、室内高も30mmアップ。パッケージングも着実に先代より進化している。

 

室内に関しては、近年ベンチシートより増えているという7人乗りキャプテンシートを標準化(8人乗りベンチシート仕様もオプションで選択可)。また、サードシートは従来通り床下収納式ながら、まったくの新設計になり、左右別々に床下収納できる「マジックシート」になった(先代は左右一体だった)。巧みなバネ仕掛けにより、床下にワンタッチで格納できるのが感動的。

なお、セカンドシートについては、先代にあったタンブル格納(背もたれを倒してから座面ごと前方に跳ね上げるタイプ)が廃止され、前後スライド機構によって前に寄せるだけになった。

Honda SENSINGを全車にオプション設定

安全装備に関しては、歩行者までを検知対象とする安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダ センシング)」を全車にオプション設定。ミリ波レーダー(対象物体の位置や速度、歩行者などを検知)と単眼カメラ(車両前方約60mまでの歩行者や対象物体の属性、大きさなどを識別)によって、精度の高い認識性能を確保したという。

価格は228万8000円~

広告コピーは、ステップワゴンが「進め!家族」、スパーダが「大好きだから、カッコつけたい」。また、ダウンサイジングターボ等の新技術・新発想については「クルマの未来を、ここから。H研」というキャンペーンフレーズで、新しいCMシリーズを展開する。

月販目標は先代の6000台に対して、新型は5000台。生産はアコードハイブリッドやオデッセイと同じ埼玉製作所で行われる。

価格はステップワゴンが228万8000円~、専用内外装の同スパーダが272万5000円~。

 

DAYSのコメント


短時間ながらスパーダに試乗できた。1.5Lターボの反応はごく自然だが、踏み込むと予想以上にパワフル。乗り心地は凹凸の激しいコンクリート舗装でも良好だった

あらためて初代ステップワゴンの良さを再確認しながら、道具感を重視して開発したとのこと。若者からシニア層、あるいは男女を問わず売れるように、あえてターゲット層をはっきりさせていないせいだろう、やや個性に欠けて見えるかもしれない。しかしそれこそが道具としてのクルマの生きる道か。これでもって、立派さや派手さを前面に押し出すトヨタのライバル車らに一矢報いることができたら、ちょっと痛快なのだが、さてどうなるか。

 

■外部リンク
ホンダ>リリース>新型「ステップ ワゴン」を発売(2015年4月23日)

■参考記事
新車試乗記>4代目ホンダ ステップワゴン(2009年12月掲載)