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ホンダ、ステップワゴンをフルモデルチェンジ

カテゴリ:新車 , 東海地区の情報 / 2009年10月09日

 
 

ホンダは2009年10月9日、ステップワゴンをフルモデルチェンジして発売した。ステップワゴン 「スパーダ」は10月23日に発売される。東海地区での新車発表会が行われた名古屋 東急ホテル(中区栄)からリポート。

スタイリング、パッケージングの両面で原点に戻る


大ヒットした初代や2代目を思わせる「スクエアフォルム」となった新型ステップワゴン

「5ナンバーサイズの8人乗りFFトールワゴン」という新ジャンルを開拓して大ヒットした初代ステップワゴン(1996年)だが、低床・低重心パッケージを追求した2005年の3代目では、本来の特長であった室内の広々感が弱まり、日産のセレナといったライバル車にその市場を奪われる結果となっていた。

 

こちらは純正エアロパーツ等を装着したModuro仕様

そこで今回の4代目では、従来の低床・低重心パッケージを基に、全長を50mm、全高を45mm拡大。5ナンバー枠いっぱいの全長4690mm×全幅1695mm×全高1815mm(FF車)となった。これによりスタイリングは初代や2代目のようなトールタイプに回帰し、同時にステップワゴンらしい室内の広々感や道具感を取り戻すことに成功している。室内高は「小学校4年生か、5年生がウォークスルーできる」(開発スタッフ)クラス最大の1395mmだ。

アイディア賞モノの潜望鏡式?補助ミラー

インパネまわりで面白いのは、左Aピラーに配された「サイドビュー サポートミラー」だ。視界のいいステップワゴンでは本来、装着義務のないものだが、この手の補助ミラーではかなり大型で見やすい。というのも実はこのミラー、ドアミラーカバーの一部をミラー仕上げとし、そこに映った左サイド&前方の死角を映し出す、という潜望鏡のような仕組みとなっている。なかなかのアイディア装備だ。

 

また全周でガラスエリアも拡大されたほか、頭上には世界最大級をうたうガラスルーフ(電動シェード付)を用意。これに伴い、先代で採用された半透明の「トップライトルーフ」は廃止されたが、フローリングフロアは引き続き設定されている。

サードシートは床下収納式に

新しい提案と言えるのが、サードシートを、このクラスでは異例の床下格納式としたこと。両サイド跳ね上げ式だった歴代ステップワゴンでは、操作に力やコツが必要だったが、新型では軽く操作できるようになったほか、すっきり収納できるようになり、自転車のような大きな物も積みやすくなった。

なおフロア自体は先代がベースだが、リアオーバーハング部やリアサスペンションは新設計。スペアタイヤは廃止され、パンク修理キットとなっている。

全車2リッター。FF車にはCVTを採用


こちらはステップワゴン スパーダ

エンジンは2.4リッターが廃止され、全車2.0リッターi-VTECエンジンに統一。また従来4ATだった2リッター・FF用の変速機は、今回からストリームの2リッターやオデッセイの標準モデルのように、トルコン付のCVT(無段変速機)となった(4WDは従来通り5AT)。

またインサイト同様、ECON(イーコン)モードやコーチング機能を備えた「エコアシスト」など、低燃費運転を促す工夫も盛り込まれた。これらの燃費対策により、FF車の10・15モード燃費はクラストップの14.2km/Lを達成している。

「日本一の家族へ」208万8000円から


真面目な新車発表の合間に、突如現れたウルトラマン(名古屋会場は一人)。ご苦労様です

生産は埼玉製作所(狭山市)で、販売目標は月間6000台。価格(4WD含む)はステップワゴンが208万8000~345万8000円、ステップワゴン スパーダが245万8000円~359万8000円。なお最上級グレードにはACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)や追突軽減ブレーキ(CMBS)+E-プリテンショナーが標準装備される。

広告・CM展開は、円谷プロの「ウルトラファミリー」(もちろん8人家族)を大々的に起用したもの。特撮アリのなかなか楽しいもので、10日からオンエアされる全3バージョンは要チェック。さらに22日から始まるスパーダのCMでは、バルタン星人ら歴代の怪獣も登場する。広告キャッチコピーは、「日本一の家族へ。大きくなった、ステップワゴン新登場。」。

デイズのコメント


左から曽田 浩 取締役、四輪営業部の芝 利弘 部長、四輪R&Dの吉田 逸郎(車体設計)、山本一哉(エンジン研究)

大ヒットした初代に先祖返りしたような4代目。初代より15mm全高が低くなったが、室内高は60mmもアップ。先代(3代目)と比べても45mmアップしており、見た目だけでなく、実際にもグッと広くなった。サードシートの収納もよくできており、セレナ独走を阻止することは間違いなさそう。スタイリングに特徴がないのは残念だが、この手のミニバンはスタイルより実用性だから、それも正解だろう。ヒットが約束されたような出来のクルマとなっている。