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トヨタ、新型「プリウス α」を発売

カテゴリ:新車 / 2011年05月13日

 
 

トヨタ自動車は2011年5月13日、2列シートおよび3列シートの新型ハイブリッド車「プリウスα」を発売した。名古屋市内で開催されたメディア向け試乗会からリポート。

5人乗りの「v」+7人乗りの「+」=「α」


顔はプリウス似だが、個々のデザインはまったく異なる

当初は4月下旬に発売される予定だったが、震災の影響で5月にずれ込んだ新型プリウスα(アルファ)。今年1月に開催された米国デトロイトショーでは、5人乗りの「プリウス v(ヴイ)」がすでに発表されており、また3月のジュネーブショーでは3列シートの「プリウス+(プラス)」が発表されていた。少々ややこしいが、今回発売された「α」は、それら「v」と「+」を合わせた国内向けモデルの名称だ。

ホイールベースを80mm延長。7人乗りはリチウムイオン電池


ボディサイズは全長4615mm×全幅1775mm×全高1575mm。Cd値は0.29

基本的には現行プリウスがベースで、パワートレインもプリウスと全く同じ1.8リッター直4+電気モーターという組み合わせ。デザイン的にも「プリウスのワゴン」のように見える。しかし実際にはプリウスとはまったく別のクルマで、個々のパーツも別物。ホイールベースは80mm延長されて2780mmとなっている。

 

7人乗りのフロントシート。大型センターコンソールに、リチウムイオン電池を配置

7人乗りの方は、サードシートのスペースを稼ぐために、トヨタの量産ハイブリッド車としては初めてリチウムイオン電池を採用。搭載位置は現行エスティマハイブリッドのような前席センターコンソールとなっている。ただし5人乗り仕様は通常のニッケル水素で、搭載位置も普通のプリウスと同じ荷室下だ。

 

加速感や力強さはプリウスと大差ないが、全体に静かで、乗り心地がいいα

リチウム電池を採用したのは専ら小型化のためで、実質的な容量は同等。つまり5人乗りと7人乗りとで、パワートレイン自体の動力性能に差はないという。車重は1450~1490kgで、普通のプリウスより100kgほど重く、10・15モード燃費は全車31.0km/L(プリウスは35.5~38.0km/L)、JC08モード燃費は26.2km/L(同30.4~32.6km/L)。プリウスのだいたい1割~2割減となる。

荷室容量は5人乗りで535リッター


5人乗りの方も意外にセンターコンソールは大きい。インパネデザインは普通のプリウスとかなり異なる

ルーフラインが高まったことで、パッケージングも変化した。前席ヒップポイントはプリウス比で+30mm、後席ヒップポイントは+80mm上昇し、ヘッドルームもそれぞれ+25mm、+45mm増加した。

またホイールベースの延長によって、タンデムディスタンス(前後席間の距離)はプリウス比で35mm増えている(前後スライドが可能なセカンドシートを中間位置にした場合)。実際にセカンドシートに座ってみると、広さは歴然。座り心地もいい。

 

リアシートの作りは、5人乗りでも7人乗りでも変わらない

トランク容量は5人乗りの場合、現行プリウス(トノカバー無しで446リッター)よりも約20%増えて535リッターとなり、4セットのゴルフバッグを積むことが出来る。また床下収納スペースも大きい。一方、7人乗りには、セカンドシートより45mmヒップポイントを高めたサードシートを設置する。

 

サードシートはこんな感じ。座り心地や空間に目立って不満はない

装備面で面白いのは、7人乗りの最上級グレードに標準装備される樹脂製パノラマルーフ「スカイライト」。ポリカーボネイト製のルーフは現行スマートにも採用されているが、同種のものはトヨタ車では初。外側に張られる樹脂パネルは一枚ものだが、室内側から見ると、ベースとなるルーフ枠の関係でツインサンルーフのように見える。ガラスよりも大幅に軽いのがメリットだ。

価格は235万~330万5000円


5人乗り仕様の荷室。大容量の床下収納スペースもある

価格は、5人乗りでスチールホイールを履くエントリーグレード「S “Lセレクション”」の235万円から、7人乗りの最上級グレード「G “ツーリング セレクション・スカイライトパッケージ”」の330万5000円まで。

生産はトヨタ自動車の堤工場(愛知県豊田市)で、販売チャンネルはプリウス同様にトヨタ全店。月間販売目標は3000台だ。ただし震災の影響で生産体制は回復途上にあり、納期はかなり遅れる見込み。今注文しても、すでに来年になる、との話もある。

なお北米では5人乗りのプリウスvが今年夏後半に、欧州では来年中頃に3列シートのプリウス+が発売される予定だ。

デイズのコメント

チョイ乗りした感じでは、静粛性、後席の広さ、重厚感が、プリウスより一クラス上であることを主張していた。普通のプリウスよりも、今回のαの方がタクシーにはもってこいだろう。開発陣としてはプリウスシリーズの一つでなく、新しいクルマとしたかったようだが、これがプリウスと銘打たれたことで、今後プリウスは車名でなくブランド名的な扱いとなっていくかもしれない。

 

■外部リンク
・トヨタ>プレスリース>トヨタ、新型「プリウス α」を発表(2011年5月13日)
・トヨタ>プレスリース>ジュネーブモーターショーに「Prius +」を出展(2011年3月1日)
・トヨタ>プレスリース>北米国際自動車ショーに「Prius v」を出展(2011年1月11日)