Published by DAYS since 1997 from Nagoya,Japan. 名古屋から全国に発信する新車試乗記や不定期コラム、クルマ情報サイト

ホーム > MOTOR DAYS ピックアップニュース > トヨタ、ヴィッツをフルモデルチェンジ

トヨタ、ヴィッツをフルモデルチェンジ

カテゴリ:新車 / 2005年02月01日

 
 

トヨタは2005年2月1日、6年振りにフルモデルチェンジしたヴィッツを発売した。

突安全性を大幅に向上

1999年に誕生した初代ヴィッツは、日本でコンパクトカーブームを巻き起こした画期的なモデル。小型車の本場である欧州でも高く評価され、国内の累計台数(約70万台)の倍以上を海外で売ったグローバルカーでもある。

新しいヴィッツは、「選んだことに誇りを持てるコンパクトカー」“MY PROUD COMPACT”を開発テーマに、少し上級移行。新開発シャシーでボディ剛性を大幅に高めながら、従来の50km/hから5km/hアップした 55km/h(衝突エネルギーは約2割増加)において、2トンクラスの車両との全方位“car to car”衝突安全性能を確保したという。操縦性や快適性も含めて、こうした基本部分で性能を飛躍させたところが、フルモデルチェンジならではの進歩だ。

コンパクトさを維持

ボディサイズは全長3750mm×全幅1695mm×全高1520mm。少々サイズアップしたものの、ライバル車より短めの全長を維持したところが興味深い。ホイールベースを2460mmとして室内長を伸ばしたほか、特に荷室部分は見るからに広くなった。スタイリングはちょっと男性的に変化。かわいさが減ったのでは?という記者団の質問に、トヨタの岩月副社長は「6年も経つと、かわいいという概念も変わるようで」と茶目っ気をまじえてかわした。

助手席からでも見える!

インテリアは全体に質感が上がったほか、初代の弱点をことごとく解消したように見える。シートはソフトなタッチを残しながら、座りのいい形状に改良され、ふた付きで見栄えのいい大型小物入れが運転席・助手席の正面に設けられた。また初代では助手席からまったく見えなかったセンターメーターが、新型ではちゃんと見えるようになった。

1リッターは3気筒のみ

エンジンはいずれも既存のもので、1リッターをパッソと同じ3気筒「1KR-FE」とし、1.3と1.5を従来と同じ4気筒とした。変速機は新開発となるアイシンAW製のCVT(無段変速)を主力に据え、走りと燃費性能を両立。マニュアルは1.5のRSのみ、4AT車は4WD車のみになった。また、プリウスやクラウン等と同じプッシュボタンでエンジンを始動させる「スマートエントリー&スタートシステム」を採用して、利便性も向上させる。

価格は105~159.6万円。販売目標は1万台だが、立ち上がりとなる今年はそれを大きく越えるだろう。生産はトヨタ自動車の高岡工場(愛知県豊田市)、および豊田自動織機の長草工場(愛知県大府市)。いずれ、欧州にも投入するが、その輸出・生産計画は検討中とのこと。

DAYSのコメント

少し大人びて、男性でも乗りやすくなったヴィッツ。プラットフォーム一新で衝突安全性は飛躍的に向上した。おそらく乗れば何一つ不満がないはずだが、その分、突出した個性が感じられないのは残念。ちょっと見た限りだが、CVTにマニュアルモードがないこと、6:4分割可倒式チルトダウン格納シート仕様のリアシートが硬いことは不満点になりそう。それにしても、CMの「水と、空気と、ヴィッツ」というのは、国内で70万台を売ったヴィッツにしか言えないコピーだ。免許保有者が約7700万人だから110人に一人が買った計算になる! 中古で手に入れた人も多いはずだから、ヴィッツを買ったことのある人は 50人に一人とかになる。恐るべし。

(photo:DAYS)